「おおお! ライデルからまた打った!」。中日ドラゴンズの主砲・細川成也、CS進出はこの男のバットにかかっている【コラム】
2025/08/04 NEW
産経新聞社
あんなに豪快なホームランを打ってるのに?
復帰後、細川が放ったアーチを見ていると、もう完全に本来の調子に戻ったように思えるが、本人によると「まだまだ100%ではない」とのこと。エ? あんなに豪快なホームランを打ってるのに? ならばますます期待が高まるというものだ。
幸いなことに(と言っていいのかわからないが)交流戦でパに負けすぎた結果、8月3日現在、セ・リーグは2位以下がすべて勝率5割未満。ドラゴンズは借金8なのに2位・巨人に3ゲーム差の4位につけている。エース・髙橋宏斗が本来のピッチングを取り戻した今、主砲・細川の打棒がさらに上向けば、優勝は難しいとしても、ドラゴンズが2位に浮上することだって十分可能だ。そのとき、ポストシーズンを経験している細川の存在が活きてくる。
さらに来季・2026年はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開催される。今年、シーズン開幕前に行われた強化試合で侍ジャパンのメンバーに初めて選出された細川。当然、本番にも出場して大谷翔平らメジャーリーガーと共に戦いたいだろう。その夢を叶えるためには、これからの戦いで結果を出すしかない。
細川が秘めた才能は、まだまだこんなものじゃない。チームが苦境に陥ったとき、重たい空気を吹き飛ばす豪快なアーチ。13年ぶりのCS進出は、夢を運び、ロマンを演出できる細川のバットに懸かっている。
【了】