憧れの存在が目の前にいる。伝統を受け継ぎ、新たな息吹が宿る西武。名門復活の鍵を握る“2人の若獅子”が覚醒へ
2025/05/22 NEW
産経新聞社
育成から這い上がり、雑草魂で躍進
滝澤は、まさに雑草魂で這い上がってきた若獅子だ。2021年育成ドラフト2位で西武に入団。164cmと小柄ながら、俊足と守備力を武器にアピールを続けてきた。
2022年5月13日に支配下登録されると、同日の楽天戦で即一軍登録。「2番・遊撃」でスタメン出場し、第3打席でプロ初安打を記録。翌2023年4月15日にはプロ初ホームランを放つなど、順調に主力への階段を登ってきた。
今季は、西口文也新監督からセカンドのレギュラー候補として期待を受け、プロ初となる開幕一軍入りを果たした。遊撃の源田壮亮がけがで離脱した際は、代役として広い守備範囲で存在感を発揮し、堅守のチームにおいて信頼を得た。
5月17日のオリックス戦では、自身初の4安打に加え、プロ初となるサヨナラ打も放った。お立ち台では「自分が絶対に決めるという気持ちで打席に入った」とハートの強さを見せて、集まった西武ファンから大歓声を浴びた。