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【7月1日~3日セ・パ第22節展望】首位攻防戦を勝ち越したホークス、和田は両リーグ最速10勝目なるか

2016年7月1日~7月3日までの第22節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/07/01

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<セリーグ>

3位・DeNA(6勝)-1位・広島(5勝) 横浜スタジアム

 前節タイで3位に踏みとどまったDeNAがホームに戻って、首位・広島を迎え撃つ。広島との対戦成績は勝ち越しており、苦手意識はないはずだ。初戦の先発は井納が務める。前回登板の巨人戦では6回2失点で勝ち投手となり、チームの再出発をいい出直しにした。ここでもいいスタートを切りたい。2戦目予定の石田は踏ん張りどころだ。5月の月間MVPを獲得したものの、6月は未勝利に終わった。ローテーション投手としてやっていくためには年間を通じての活躍が必要だ。打線の方は、1番の桑原が好調で、倉本、エリアンも状態はいい。主砲・筒香までをいかにつなげていくかになるだろう。倉本がキーポイントになるはず。うまく彼らを組み合わせたい。

 

 広島は32年ぶりの11連勝を果たすなど、破竹の勢いを保っている。初戦の先発はジョンソンが上がる。安定感抜群の左腕は大崩れしない安心感がある。早いイニングで得点を挙げて試合を優位に進めたい。2戦目は前回プロ初勝利の岡田、3戦目は戸田と若い投手が登板予定だ。打線の方は好調をキープ。切れ目がないばかりか、日替わりで必ず誰かが活躍している。6月の月間打率.329だった鈴木誠也の勢いが落ち着くと、今は菊池と新井が仕事を果たしている。この節は誰が活躍するのか。応援するファンも楽しみでならないだろう。しっかり勝ち越して貯金を積み重ねたい。

 

4位・中日(6勝)―5位・阪神(6勝) ナゴヤドーム

 前節を勝ち越した中日はやや勢いを取り戻した。ホームでしっかり借金を返したい。初戦の先発はジョーダンが務める。前回登板では3回で降板した。今季2勝を挙げている得意の阪神戦で本来のピッチングを取り戻したい。2戦目は小熊がチャンスを得そうだ。打球を受けて戦列を離れていたが、このタイミングで復帰する。このチャンスをものにできるかどうか。日曜日は吉見が登板。ゲームを作って後ろにつなげたい。打線はナニータ、福田が前節当たっていた。ビシエドの不調をカバーする余りある活躍で、今節でも期待が掛かる。1番がなかなか見当たらないが、チャンスメークして破壊力のあるクリーンアップにつなげていきたい。

 

 阪神は30日の試合で3安打完封負けを喫し嫌なムードが漂う。初戦の先発は藤浪が立つ。前回の広島戦では好投しながら、勝ちきれなかった。チームに勢いをつける意味でも、圧巻の投球で弾みをつけたいところだ。2、3戦目は能見、岩貞の可能性が高い。両左腕は腕の振り次第ですべてが決まる。特に、前半の勢いが落ち着きつつあった岩貞は、前回登板で復調の兆しを見せている。勝ちきって自信につなげたい。打線の方は、売り出し中の中谷が好調をキープしている。北條ととともに、レギュラーをつかみ取りたい。福留、西岡の状態もいいが、やや迫力に欠ける打線。何とか粘りたい。

 

6位・ヤクルト(5勝)―2位・巨人(7勝) 秋田

 

 秋田での2連戦となる。昨季の1、2位チームの対戦だが、果たして、東北の野球ファンにレベルの高い野球を見せることができるか。ヤクルトの先発は前週に引き続き、デイビーズ、杉浦の先発が予想される。デイビーズは前回登板で勝利したとはいえ、投球内容が決して良かったわけではない。相手が菅野だけに、先取点は与えたくない。杉浦は前回、6回1失点だった。粘り強いピッチングを次回も期待したい。打線は依然好調だが、つながりを意識していきたい。坂口、川端、山田は絶好調で、バレンティンも振れてきている。この4試合で、7打点の雄平が今節もカギを握りそうだ。

 

 巨人の初戦先発は菅野、2戦目は内海が濃厚で連勝を狙う。菅野は前回登板でプロ入り最多となる9失点でKOされた。出直し登板だけに大事な一戦となる。彼の性格からすると、鬼気迫るピッチングを見せる気がしてならない。内海は1勝目を挙げてから上り調子。リズムのいい投球が打線を乗せる起爆剤にもなり、彼らしさを発揮しているといえる。打線の方は、阿部が前節に球団歴代単独4位となる1094打点をマークした。坂本、長野と組むクリーンアップは破壊力があるが、チーム全体で足を使えていないのが懸念材料だ。長打を警戒しているだけでいい打線は、それほどの怖さがない。

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