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高校時代の“盟友“に…プロ野球で再会した元チームメイト6組。かつて共闘した同期選手たち

2025/05/25

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産経新聞社



(左から)日本ハム・郡司裕也、オリオールズ・菅野智之、阪神・木浪聖也

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 順調に日程を消化している2025年シーズンのプロ野球。この世界で活躍する選手の中では、高校時代ともにプレーした同級生コンビも多い。それでも、プロ入りするタイミングは高卒だけでなく大卒、社会人を経てからなど様々なケースがある。ここでは、高校時代のチームメイトで、プロ入りのタイミングが異なった同期コンビを紹介する。

菅野智之・田中広輔

(左から)オリオールズ・菅野智之、広島・田中広輔

 
 ともに東海大相模高と東海大でプレーした菅野智之と田中広輔。菅野は浪人生活を経て、田中は社会人野球を経てプロ入りした。
 
 高校で実績を作った両選手は、東海大でも1年春からリーグ戦に出場。田中は2年秋から打撃が上向き始め、3年秋にはベストナインを受賞。4年秋には首位打者とベストナインを同時に獲得して見せた。
 
 一方、菅野の活躍は目覚ましく、リーグ戦通算53試合に登板し、37勝4敗、防御率0.57、四死球率1.35とまさに無双。大学生投手では頭一つ抜けた存在だった。
 

 
 しかし、菅野には予想外の事態が訪れた。2011年ドラフト会議で伯父の原辰徳監督(当時)が率いる読売ジャイアンツへの入団を希望していたが、北海道日本ハムファイターズが強行指名。交渉権も日本ハムが獲得した。
 
 最終的に、菅野は日本ハムへの入団を拒否。1年間の浪人生活を経て、翌2012年にドラフト1位で巨人に入団した。
 
 一方、田中は卒業後に社会人野球のJR東日本で実績を積み重ね、2013年に広島東洋カープからドラフト3位指名を受けた。
 
 菅野は巨人のエースとして、長きに渡りチームを牽引。昨季は24試合登板で15勝3敗、防御率1.67という圧巻の成績を残し、最多勝と最高勝率(.833)の他、MVPも受賞した。今季からはボルチモア・オリオールズでプレーし、メジャー初勝利も挙げている。
 
 田中も、2016年から3年連続で全試合出場を果たすなど、リーグ3連覇時にはリードオフマンとして躍動。近年は出場機会が減少しているが、代打など少ないチャンスでチームに貢献していきたい。

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