大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



まさかの指名漏れ…無念のドラフト会議を経験した有力候補6人。プロの壁に阻まれた歴代選手たち

2023/10/27

text By

photo

産経新聞社



田澤純一

ENEOS・田澤純一
出身:神奈川県
投打:右投右打
身長/体重:180cm/90kg
生年月日:1986年6月6日
 
 自身の名前が入った「田澤ルール」が制定されるほど、当時の進路が話題になった田澤純一。MLBを経てNPBに入団することも想定されたが、現実とはならなかった。
 
 田澤は横浜商大高校を経てENEOSに入社。抑えのポジションから先発に転向し、2008年の社会人野球東京大会で1試合18奪三振をマークするなど実力を発揮した。社会人4年目に都市対抗野球で大車輪の活躍を見せると、NPBではなくメジャー挑戦を表明した。
 

 
 さまざまな意見が噴出した中、田澤は宣言通り海を渡り、ボストン・レッドソックスに入団。2年連続で70試合登板を果たすなどフル回転したのち、2020年に独立リーグの埼玉ヒートベアーズに加入した。
 
 同年には長きにわたって議論されていた「田澤ルール」の撤廃が決定され、ドラフト会議で指名される可能性もあった中、当時34歳の右腕を獲得する球団は現れなかった。
 
 その後は台湾リーグなど海外を渡り歩き、2022年に古巣のENEOSに復帰し。社会の日本代表にも選出されるのなど、大ベテランとなった現在も輝きは失っていない。

1 2 3 4 5 6