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びっくり仰天な郡司裕也、山本拓実の加入。「新時代」にふさわしい新戦力に期待【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#202】

中日との間で行われた2対2の電撃トレード。とりわけ今季、開幕スタメンでもあった宇佐見真吾の放出は大変驚いた。

2023/06/24

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産経新聞社



両者にとっていいトレードに

 たぶん中日側から見て宇佐見と清水なら、打撃に魅力のある宇佐見を一段高く評価するだろう。一方、ファイターズから見ると、使いやすいのは(地味だけどコツコツやる)清水の方だ。宇佐見は売りやすいが、清水の良さはセールスしにくい。そういう感じではないか。2人とも頑張ってほしいなぁ。宇佐見は中日でレギュラーの座を掴んでほしいし、清水は再び1軍で活躍してほしい。
 
 さて、中日から来た郡司裕也、山本拓実の2人にも触れよう。とにかく評判がいい。僕は今回、記者の知人に聞いてまわったのだが、「緊急トレードとはいえ中日は出血大サービス」「日ハム、儲けたね」という声がもっぱらだった。郡司、ヤマタクともに2軍でしっかり結果を出し、いつコールアップされてもいい段階だったという。いや、本当に「いつ上げてもいい」段階なら宇佐見を獲らないで郡司を上げるんじゃないかなと「?」は残ったが、まぁ、プレーを見ていた人の評判がいいのは嬉しいことだ。
 
 郡司裕也は慶大時代、六大学の三冠王で名をはせた選手だ。2019年の大学日本代表メンバーを見ると投手では伊藤大海や森下暢仁(広島)早川隆久(楽天)が目を引くけれど、捕手では郡司裕也、古川裕大が選ばれている。この年の大学侍捕手が2枚、ファイターズに揃うことになる。これはバチバチ火花を散らしそうだ。郡司の加入は2軍でくすぶる古川の発奮材料にもなる。
 
 山本拓実は上沢直之の自主トレに参加したから名前を知っている。上沢がストレートの強さを絶賛していた。中日では元ファイターズ谷元圭介からアドバイスをもらってたというが、小柄で、スピンの効いたストレートを投じる、まさに「谷元2世」的な選手だ。新庄監督は既にメディアを通じて「山本君には一発目で先発させますか、郡司君とのバッテリーで」と予告、有言実行の新庄さんのことだ、たぶんエスコンで実現する運びとなるだろう。楽しみでならない。
 
 ファイターズの2023年シーズンスローガンは「新時代」だが、今年は新戦力の台頭・活躍が目立っている。田中正義、加藤豪将、矢澤宏太、宮内春輝、金村尚真、マルティネス、伏見寅威、奈良間大己、ハンソン、そして江越大賀。パーッと花が咲き揃ったような、非常に珍しいシーズンだ。そこに郡司裕也、山本拓実も加わってほしい。

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