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史上最悪クラス…プロ野球、歴代お騒がせ助っ人6人。不良債権と化した大物外国人選手たち

2025/05/29

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産経新聞社



マイク・グリーンウェル


出身:アメリカ合衆国
投打:右投左打
身長/体重:183cm/93kg
生年月日:1963年7月18日
 
 さまざまな意味で球史に名を残したのが、阪神タイガースに加入したマイク・グリーンウェルである。
 
 グリーンウェルはボストン・レッドソックスで通算130本塁打を放ち、オールスターにも2度出場。シルバースラッガー賞の受賞経験もあり、「ミスター・レッドソックス」とも称されたことから、阪神ファンから大きな期待が集まっていた。
 

 
 春季キャンプにも初日から参加し、シーズンでの爆発が予想されていたなか、キャンプ途中にアメリカへ一時帰国した。
 
 開幕にも間に合わなかったグリーンウェルは、5月にようやく実戦デビュー。自身にとっての開幕3連戦を12打数5安打という結果で終え、ついに本領を発揮し始めた。
 
 しかし、試合中の自打球の影響で足を骨折したグリーンウェルは、記者会見で「神のお告げ」という言葉を発し、突如として現役引退を発表。母国へと帰国した。最終的に年俸の75%が支払われたが、わずか6安打で日本を去るとは誰が想像できただろうか。

ヤンガービス・ソラーテ


出身:ベネズエラ
投打:右投両打
身長/体重:180cm/93kg
生年月日:1987年7月3日
 
 華々しいデビューから一転、2ヶ月あまりで退団したヤンガービス・ソラーテ。違った形で印象に残る選手だった。
 
 複数のメジャー球団を渡り歩いたのち、2014年にニューヨーク・ヤンキースでメジャー昇格を実現させたソラーテは、MLB通算75本塁打を放った。
 

 
 そして、2019年7月に阪神タイガースと契約を締結。得点力不足を解消する切り札として入団すると、NPBデビュー戦で一発を放つ最高のスタートを切った。
 
 しかし、活躍は長く続かず。打率も1割台と低迷し、二軍調整が続いた中、再度一軍への招集がかかった。
 
 ところがソラーテは、当時の矢野燿大監督に「モチベーションが上がらない」と伝えて一軍でのプレーを拒否した。
 
 “職場放棄”とも言えるこの言動に、球団もすぐに対応。栄光のデビューから2ヶ月を待たずして、ソラーテはNPBから姿を消した。

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