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かつての輝きなく…移籍後に低迷したFA投手5人(2)大きな期待も安定感欠く

2022/11/10

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産経新聞社



プロ野球最新情報

 埼玉西武ライオンズの森友哉がFA(フリーエージェント)権を行使し、今後の動向に大きな注目が集まっている。FAでの移籍はファンからも大きな期待がかけられる一方、思うような活躍ができなかった選手も珍しくない。そこで今回は、FAで他球団に移籍したのち、大きく低迷したFA戦士を投手に絞って5人紹介する。

 

 

小林宏之


出身:埼玉県
投打:右投右打
身長/体重:185cm/85kg
生年月日:1978年6月4日
ドラフト:1996年ドラフト4位

 
 FA移籍後に苦しんだ選手として、小林宏之の名前が挙がることも少なくない。
 
 1996年ドラフトでプロ入りを実現させた小林だが、2000年まで初勝利を挙げることはできず、5年目の2001年にようやくプロ初勝利。2002年は主に中継ぎとして活躍すると、2003年には初めて10勝を記録した。徐々に活躍の幅を広げると、2007年はキャリアハイの13勝・防御率2.69で大活躍。成瀬善久や渡辺俊介らとともに強力投手陣を結成した。
 
 その後は不振に陥るも、2010年は抑えに配置転換され29セーブを記録。同年オフには海外FA権を行使し、メジャー球団への移籍を模索したが実現せず。最終的に阪神タイガースへの入団が決まった。
 

 
 貴重なリリーフとして期待されたものの、安定感抜群とは言い難い投球が続いた小林。2011年は42試合で防御率3.00とまずまずだったが、5敗を記録してしまう。2012年は1軍登板すらなく戦力外通告を受けた。最後は西武ライオンズでプレーをしたものの、マリーンズ時代の輝きは再現できなかった。