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【ドラ1の知られざる苦悩】元横浜・古木克明(3)下位常連チームの悲劇…一貫しなかった育成方針

2022/10/16

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産経新聞社



プロ野球ドラフト会議

10月20日に控える今年のプロ野球ドラフト会議。巨人やソフトバンクらが、ドラフト1位指名選手を公言するなど、早くも有力選手の獲得競争は始まっている。抽選を伴う1巡目指名選手は、大きな脚光を浴びる一方で、“ドラ1”の肩書きを背負って、プロ生活を歩むこととなる。華やかな面だけではない、当人にしかわからない苦悩や厳しさを味わうこともあるだろう。田崎健太氏著『ドライチ』より、その舞台裏の一部を紹介する。(case. 古木克明)

 

 

古木克明(ふるき・かつあき)
1980年11月10日、三重県出身。豊田大谷高校2、3年時に夏の甲子園に出場(3年時はベスト4)。左の強打者としてドラフト候補にリストアップされ、1998年度ドラフト会議にて横浜ベイスターズから1位指名を受けて入団。03年には、自己最多の22本塁打をマークした。08年にオリックス・バファローズへ移籍し、09年シーズン終了後に現役引退。
 
引退後は格闘家に転身し、注目を集めた。その後、再度球界復帰を目指して13年に米独立リーグのハワイ・スターズに入団(1年のみプレー後に引退)。2014年1月にプロアスリートとしては初となる復興支援活動を伴う一般社団法人スポーツFプロジェクト(SFP)を設立。事業の傍ら、2014年4月から事業構想大学院大学の大学院生としてアスリートのセカンドキャリアの研究し、MPD(事業構想修士)を取得するなど活動の幅を広げている。

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