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【ドラ1の知られざる苦悩】巨人・元木大介(1)野球人生を決めた、父との約束

2022/10/14

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産経新聞社



プロ野球ドラフト会議

10月20日に控える今年のプロ野球ドラフト会議。巨人やソフトバンクらが、ドラフト1位指名選手を公言するなど、早くも有力選手の獲得競争は始まっている。抽選を伴う1巡目指名選手は、大きな脚光を浴びる一方で、“ドラ1”の肩書きを背負って、プロ生活を歩むこととなる。華やかな面だけではない、当人にしかわからない苦悩や厳しさを味わうこともあるだろう。田崎健太氏著『ドライチ』より、その舞台裏の一部を紹介する。(case. 元木大介)

 

 

【プロフィール】
元木大介(もとき・だいすけ)
1971年12月30日、大阪府出身。中学時代からすでに注目を集め、上宮高では春2回、夏1回甲子園に出場。89年の夏の甲子園では1試合2本塁打を放つなど、一躍人気者として、旋風を巻き起こす。高校通算24本塁打。同年のドラフト会議では読売ジャイアンツの指名を希望するも願いかなわず、福岡ダイエーホークスから野茂英雄の外れ1位で指名された。結局これを断り、1年間ハワイに野球留学する。
 
1990年のドラフト会議でジャイアンツより1位指名を受けて入団。2年目から1軍で出場。高校時代はスラッガーとして名をはせたが、プロではつなぎ役、内外野守れるユーティリティープレイヤーとして存在感を発揮、勝負強い打撃には定評があった。現役生活では度重なる故障に悩まされ、05年オフに引退。その後はプロ野球解説者や評論家、タレントとして活躍し、2019年からは巨人でコーチとして球界に復帰した。

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