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【データで選出5月月間MVP】西武・山川穂高はほぼ打撃力のみでトップの貢献。投手は故障明けDeNA・今永昇太が佐々木朗希を上回り投手1位に

2022/06/08

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産経新聞社



佐々木朗希は絶好調でなくともリーグトップ。オリックス・山岡は月間わずか1四球

 投手のWARは投球の質と量両面でどれだけ貢献したかから求める。質は「奪三振」、「与四死球」、「被本塁打」、量は「投球回」によって決まり、そこから平均的な投手と比較しどれだけ多くの失点を防いだかを算出。それが何勝分に値するのか換算したものが投手のWARとなる。

 

 投手部門でパ・リーグは佐々木朗希(ロッテ)、セ・リーグでは今永昇太(DeNA)がそれぞれ1.35、1.41のWARを記録した。

 

 佐々木の5月は歴史的だった先月ほどの質には届いていない。しかしそれでもリーグトップのWARを記録。平均が20%程度となるK%(奪三振/打者)で35.4%をマークした。絶好調でなくともトップの貢献度を記録してしまうところにスケールの違いを感じる。

 一方、奪三振以外で違いを見せたのが山岡泰輔(オリックス)だ。山岡は5月に30.1イニングを投げ、与四球はわずか1つ。平均が10%程度となるBB%(与四球/打者)で0.9%を記録している。これは5月に20イニング以上を投げた12球団の投手44人の中でトップの値だ。

 

 セ・リーグでは今永がトップに。今季は開幕に出遅れ、5月6日が初登板となったが、復帰初月にリーグ最高の投球を見せた。故障の影響はないと見て良さそうだ。

 
DELTA@Deltagraphshttp://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~5』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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