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エンゼルスの“ノーヒッター”左腕デトマーズから、当時唯一安打を打った日本人選手は?

2022/05/11

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エンゼルス 最新情報

ロサンゼルス・エンゼルスは10日(日本時間11日)、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に12-0で勝利。リード・デトマーズ投手がノーヒッターを達成する快投を披露した。このデトマーズは2019年に、「第43回 日米大学野球選手権大会」で来日経験がある。

 

 
 同大会で、デトマーズは第3戦に登板。当時の大学日本代表のラインアップは以下の通りだ。
 
1番(指)宇草孔基(法政大・現広島)
2番(遊)児玉亮涼(九州産業大・現大阪ガス)
3番(左)柳町達(慶応大・現ソフトバンク)
4番(一)牧秀悟(中央大・現DeNA)
5番(右)佐藤都志也(東洋大・現ロッテ)
6番(中)丸山和郁(明治大・現ヤクルト)
7番(捕)海野隆司(東海大・現ソフトバンク)
8番(二)田中幹也(亜細亜大)
9番(三)篠原涼(筑波大・現ENEOS)
 
 多くがプロ入りし、現在一軍で戦っている面々が揃うが、デトマーズはこの打線を相手に5回無失点と圧巻の投球を披露。許した安打は初回の柳町が放った1本(中安打)だけだった。
 
 その柳町も奇しくも今季、プロ野球で飛躍を遂げている。ここまで規定未到達ながら。打率.369(84打数31安打)をマーク(10日時点)。安打製造機としての才覚がついに発揮されつつある。
 
 また、この試合の日本代表の投手陣も今見ると錚々たる顔ぶれ。
 
先発:森下暢仁(明治大・現広島)
2番手:山﨑伊織(東海大・現巨人)
3番手:吉田大喜(日本体育大・現ヤクルト)
4番手:佐藤隼輔(筑波大・現西武)
5番手:伊藤大海(苫小牧駒沢大・現日本ハム)

 結果的に森下が2点を奪われ、2-0とロースコアの展開でこの試合は敗れた。同大会は結局3勝2敗で日本代表の優勝に終わっている。
 
 今年は7月8日から15日まで、オランダで「第30回 ハーレムベースボールウィーク」の開催が予定されている。アマチュアの大会であっても、日本の未来のスターや、デトマーズのような“怪物”が登場するかもしれない国際大会は、プロ野球ファンにとってもチェックしておいて損はないだろう。