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「太く短く」…最大瞬間風速がすごかった5人。短命でも圧巻の成績を残した投手たち

2024/01/18

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産経新聞社



ソフトバンク・斉藤和巳(左)と中日・浅尾拓也

プロ野球 最新情報(最新ニュース)

 プロ野球の世界では、長く安定した成績を残し続ける選手もいれば、太く短く圧倒的な成績を残し、ファンの記憶にその活躍を刻む選手たちもいる。今回はその後者にあたる選手の中で、とりわけ活躍が印象深い投手たちにフォーカスを当てて紹介する。

 

 

権藤博(ごんどうひろし)


投打:右投右打
身長/体重:177センチ/73キロ
生年月日:1938年12月2日
経歴:鳥栖高-ブリヂストンタイヤ-中日ドラゴンズ(1961-1968年)
○最優秀防御率:1回(1961年)
○最多勝利:2回(1961、1962年)
○最多奪三振:1回(1961年 ※当時タイトル制定なし)
○ベストナイン:1回(1961年)
○沢村栄治賞:1回(1961年)
 
 プロ1年目から69試合に登板し、35勝19敗、310奪三振、防御率1.70と大車輪の活躍をみせた権藤。1960年代はまだ先発ローテーション制度が確立されておらず、投げれば勝てる可能性の高い権藤がシーズンの半分以上に登板していた。その結果、429回1/3を数えた投球回は、2リーグ制となって以降、歴代最多の数字で、現代ではアンタッチャブルレコードと言えるだろう。その連投に次ぐ連投を表した「権藤、権藤、雨、権藤」は流行語にもなった。
 

 
 2年目にも23試合を完投するなど、30勝17敗で、2年連続の30勝。2年続けて圧倒的な数字を叩き出した権藤だったが、プロ1年目から続いた酷な起用により、身体は悲鳴を上げる。最初の2年で計65勝をマークした右腕だったが、3年目からは肩の痛みに悩まされ、その後上積みした勝ち星はわずか17。結果的に最大瞬間風速の輝きを魅せたのはプロ1、2年目であった。
 
 通算成績は、210試合(1136回)の登板で、82勝60敗、67完投、18完封、667奪三振、防御率2.69となっている。

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