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黄金期の雰囲気漂うブレーブス 25年ぶり世界一の鍵はポストシーズン5戦4完封と抜群の安定感誇る投手陣

2020/10/14

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抜群の安定感誇る層厚いリリーフ陣

 レギュラーシーズンでもまずまずの働きを見せたリリーフ陣。ポストシーズンでは8人の投手がリリーフ登板し、計1失点と抜群の安定感を見せている。
 
 圧巻だったのは、ワイルドカードシリーズのレッズ戦。延長13回を戦った第1戦では、7人のリリーフ投手でバトンを繋ぎ、見事な完封リレーを見せた。続く第2戦では、ウィル・スミス投手、北海道日本ハムファイターズにも在籍したクリス・マーティン投手、マーク・メランソン投手が登板。3投手ともに無安打無四球と完璧なリリーフで、連日の完封勝利を収めた。投手陣全体では、2戦合計22回無失点と相手打線を寄せ付けなかった。
 
 中でも5試合中4試合で登板したメランソン、左腕のスミスと経験豊富な2投手の存在感が際立っている。
 
 クローザーを務めるメランソンは、レギュラーシーズンで11セーブを挙げた絶対的守護神。ポストシーズンでも登板した4試合全てで9回のマウンドへ。いまだパーフェクト投球を続けており、首脳陣からは全幅の信頼を寄せられている。
 
 スミスは、レギュラーシーズン18試合に登板。防御率4.50とやや不安定な成績となったが、ポストシーズンでは重要な局面での登板が続いており、4回1/3を投げ、同じくパーフェクト投球を継続中だ。
 
 他にも、状態の良さが窺えるマーティン、ダレン・オデイ投手、左腕のタイラー・マツェック投手が3試合に登板。レギュラーシーズンでチーム最多の28試合に登板したシェーン・グリーン投手や、22試合登板のA.J.ミンター投手らより優先的に登板機会を得ており、起用法にやや変化が見られている。
 
 迎えたリーグチャンピオンシップシリーズのドジャース戦では。第1戦でフリードが6回1失点、第2戦でアンダーソンが4回無失点でポストシーズンの無失点記録を15回2/3に伸ばし、連勝を飾った。第3戦ではライトが先発予定。勝利すればワールドシリーズ進出へ王手をかけることとなる。
 

マーク・メランソン
レギュラーシーズン成績
23試合(22回2/3)、2勝1敗11セーブ、14奪三振、防御率2.78、WHIP1.28
ポストシーズン成績
4試合(4回)、1セーブ、5奪三振、防御率0.00、WHIP0.00
 
ウィル・スミス
レギュラーシーズン成績
18試合(16回)、2勝2敗6ホールド、18奪三振、防御率4.50、WHIP0.94
ポストシーズン成績
4試合(4回1/3)、1勝2ホールド、6奪三振、防御率0.00、WHIP0.00
 
タイラー・マツェック
レギュラーシーズン成績
21試合(29回)、4勝3敗1ホールド、43奪三振、防御率2.79、WHIP1.14
ポストシーズン成績
3試合(3回1/3)、1ホールド、8奪三振、防御率0.00、WHIP0.60
 
ダレン・オデイ
レギュラーシーズン成績
19試合(16回1/3)、4勝0敗2ホールド、22奪三振、防御率1.10、WHIP0.80
ポストシーズン成績
3試合(1回2/3)、1ホールド、2奪三振、防御率0.00、WHIP3.01
 
クリス・マーティン
レギュラーシーズン成績
19試合(18回)、1勝1敗1セーブ6ホールド、20奪三振、防御率1.00、WHIP0.61
ポストシーズン成績
3試合(3回)、1ホールド、1奪三振、防御率3.00、WHIP0.67
 
シェーン・グリーン
レギュラーシーズン成績
28試合(27回2/3)、1勝0敗9ホールド、21奪三振、防御率2.60、WHIP1.12
ポストシーズン成績
2試合(1回1/3)、1奪三振、防御率0.00、WHIP2.26
 
A.J.ミンター
レギュラーシーズン成績
22試合(21回2/3)、1勝1敗5ホールド、24奪三振、防御率0.83、WHIP1.11
ポストシーズン成績
2試合(1回2/3)、1勝、2奪三振、防御率0.00、WHIP0.60
 
ジェイコブ・ウェブ
レギュラーシーズン成績
8試合(10回)、0勝0敗、10奪三振、防御率0.00、WHIP1.20
ポストシーズン成績
1試合(1回)、1奪三振、防御率0.00、WHIP1.00

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