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前田健太、スライダーとチェンジアップの高い制球力が武器 WHIP0.74は断トツの数字、サイヤング賞も視野に【MLB成績データ分析】

2020/09/17

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ゾーン別被打率


 
 今季の前田は右打者に対して防御率3.09、左打者に対して防御率1.95と、左打者を苦にしておらず、むしろ得意としている。前年に対左打者で防御率5.27を喫していた(対右は2.96)ことを考えれば、今季の活躍は左打者の攻略に成功したことが大きな要因といえるだろう。
 
 今季、左打者に対しては、フォーシーム、スライダーを各ゾーンに散らしながら、ボールゾーンに沈む外角低めのチェンジアップを高い精度で制球。左打者に狙われていたフォーシームとカーブの割合をぐっと抑えることで外の球で勝負することができている。また、右打者には外に逃げる伝家の宝刀スライダーで例年通り凡打の山を築いている。
 
 スライダーとチェンジアップを高いレベルで操ることで、フォーシームの力を取り戻すことに成功した前田。このままの好投を続ければ、サイ・ヤング賞も見えてくる。次回登板はあす17日(日本時間18日)だ。前田の活躍から目が離せない。

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