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二刀流・大谷翔平が新人王に輝く衝撃のメジャーデビュー 、イチローは古巣マリナーズに復帰――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2018年編】

2020/08/01

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二刀流・大谷翔平がメジャーデビュー

 2018年は、大谷翔平が遂にメジャーデビューを果たした。
 
 大谷は、北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを行使し、エンゼルスに入団。NPBでは唯一無二の二刀流として活躍し、シーズンMVPをはじめ、2015年には最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠に輝くなど、投打に渡ってスケールの大きな活躍を見せた。
 
 MLBでも二刀流としての起用が明言されており、大きな期待がかかっていた大谷は、オープン戦で投打とも不振に陥ったが、「8番・指名打者」として開幕スタメン入りを果たし、初安打も記録。3日後には投手としても初登板初勝利を記録し、最高のスタートを切った。
 
 本拠地開幕戦となった試合では初本塁打を記録。同試合から3試合連続本塁打を記録するなど勢いは加速し、4月は3割5分近い打率を残した。
 
 以降はクリーンアップを任されるなど、評価を上昇させていたが、6月に右肘靭帯を損傷し、故障者リスト入りとなった。
 
 約1ヶ月後に打者として復帰すると、直後はやや打撃が湿りがちだったが、8 月には復調。同時に本塁打のペースも上がった。9月には投手としても復帰を果たしたが、右肘靭帯の新たな損傷が発覚し、同年の投手復帰は絶望的となった。
 
 以降も打者としては出場を続け、打撃好調を維持したままメジャーデビュー年を終えた。
 
 最終的には投手として10試合、野手として106試合の合計116試合に出場し、打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマーク。OPS.925はランキング8位にあたる驚異的な数値となった。投手としても4勝をマークするなど投打に渡る二刀流に活躍が評価され、イチロー以来の新人王にも輝く衝撃のメジャーデビューとなった。

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