データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



二刀流・大谷翔平が新人王に輝く衝撃のメジャーデビュー 、イチローは古巣マリナーズに復帰――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2018年編】

2020/08/01

text By

タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,



 7月23日(日本時間7月24日)に開幕を迎えたメジャーリーグ。60試合制や、ナショナル・リーグ初の指名打者(DH)制導入など、NPB同様2020年は異例のシーズンとなる。
 

 
 一方で、今年は新たに筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊の3人がNPBから海を渡り、メジャーの舞台に挑戦。2人の野手が同時に挑戦するのは、2012年の青木宣親と川﨑宗則以来8年ぶりとなる。筒香と秋山は、日本人野手再評価の流れを作ることができるだろうか。
 
 本シリーズでは、年度別シーズンOPSランキングトップ10選手と、同年の日本人選手の成績を振り返り、時代背景とともに日本人野手のメジャーリーグ挑戦の軌跡を辿る。今回は2018年編。

2018年シーズンOPSランキングトップ10


 
 

 2018年は、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)が連覇を達成した。前年に続いて故障者リスト入りした時期もありながら、打率.312、39本塁打、79打点をマーク。打撃タイトルの獲得はならなかったが、出塁率.460、OPS1.088は両リーグトップの数値を誇るなど、強い存在感を示した。
 
 2位にはムーキー・ベッツ(ボストン・レッドソックス)が初のランキング入りを果たした。同年は打率.346、32本塁打、80打点、30盗塁、OPS1.078をマークし、アメリカン・リーグ首位打者を獲得。トップバッターを任されながら、両リーグトップの長打率.640を残す長打力も見せた。その活躍でチームをワールドチャンピオンに導き、シーズンMVPにも輝いた。
 
 3位には同じくレッドソックスのJ.D.マルティネスが入った。同年は打率.330、43本塁打、OPS1.031をマーク。両リーグトップの130打点でア・リーグ打点王を獲得し、チームのワールドチャンピオンにも大きく貢献した、
 
 4位はクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)だ。オフにマイアミ・マーリンズから移籍したイェリッチは、打率.326、36本塁打、110打点をマークし、初の打撃タイトルとなるナショナル・リーグ首位打者を獲得。チームは地区優勝を達成し、自身はシーズンMVPにも輝いた。
 
 5位はホセ・ラミレス(クリーブランド・インディアンス)、6位はノーラン・アレナド(コロラド・ロッキーズ)となった。
 
 同年のアレナドは、打率.297、38本塁打、110打点、OPS.934の好成績を残し、2年ぶりにナ・リーグ本塁打王へと返り咲いた。
 
 以降は7位にアレックス・ブレグマン(ヒューストン・アストロズ)、8位にランキング常連となったポール・ゴールドシュミット(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、9位にトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、10位にアンソニー・レンドーン(ワシントン・ナショナルズ)と続いた。

二刀流・大谷翔平がメジャーデビュー

 2018年は、大谷翔平が遂にメジャーデビューを果たした。
 
 大谷は、北海道日本ハムファイターズからポスティングシステムを行使し、エンゼルスに入団。NPBでは唯一無二の二刀流として活躍し、シーズンMVPをはじめ、2015年には最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠に輝くなど、投打に渡ってスケールの大きな活躍を見せた。
 
 MLBでも二刀流としての起用が明言されており、大きな期待がかかっていた大谷は、オープン戦で投打とも不振に陥ったが、「8番・指名打者」として開幕スタメン入りを果たし、初安打も記録。3日後には投手としても初登板初勝利を記録し、最高のスタートを切った。
 
 本拠地開幕戦となった試合では初本塁打を記録。同試合から3試合連続本塁打を記録するなど勢いは加速し、4月は3割5分近い打率を残した。
 
 以降はクリーンアップを任されるなど、評価を上昇させていたが、6月に右肘靭帯を損傷し、故障者リスト入りとなった。
 
 約1ヶ月後に打者として復帰すると、直後はやや打撃が湿りがちだったが、8 月には復調。同時に本塁打のペースも上がった。9月には投手としても復帰を果たしたが、右肘靭帯の新たな損傷が発覚し、同年の投手復帰は絶望的となった。
 
 以降も打者としては出場を続け、打撃好調を維持したままメジャーデビュー年を終えた。
 
 最終的には投手として10試合、野手として106試合の合計116試合に出場し、打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマーク。OPS.925はランキング8位にあたる驚異的な数値となった。投手としても4勝をマークするなど投打に渡る二刀流に活躍が評価され、イチロー以来の新人王にも輝く衝撃のメジャーデビューとなった。

イチローは古巣マリナーズに復帰。シーズン途中に異例の就任も

 続いて、メジャー18年目を迎えたイチローだ。
 同年はキャンプインまで未所属となっていたが、3月にシアトル・マリナーズと契約。古巣への復帰が決定した。
 
 開幕戦に「9番・左翼」として名を連ね、5年ぶりの開幕スタメンを勝ち取ったイチロー。しかし、打撃不振となり、シーズン序盤の5月3日に、マリナーズのスペシャルアシスタントアドバイザー(会長付特別補佐)への異例の就任が発表され、残りの試合は欠場することも伝えられた。
 
 最終的に15試合の出場で、打率.205、OPS.460となった。就任以降はチームに帯同し、選手のサポート役に徹した。引退も囁かれたが、翌年に向けてトレーニングを継続したことから、現役継続に含みが持たれた。
 
 
年度別一覧に戻る






  • 記者募集