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MLB主砲の定位置とは?イェリッチは「2番」ベリンジャーは「4番」 チーム最多本塁打者を打順別に検証【ナ・リーグ編】

 2019年はメジャーリーグで史上最も多くの本塁打が生まれたシーズンとなった。その数、6776本。2017年の6105本を671本も上回る驚異的な数字だった。試合の流れを大きく変えうる本塁打は、当然チームの「主砲」が中心となって積み重ねられたが、彼らはそれぞれどの打順で放物線を描き続けたのだろうか。そして、そこに「傾向」はあるのだろうか。今回は後編として「ナショナル・リーグ」をお伝えする。

2020/03/29

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ドジャースなど3球団が250本塁打以上

 300本塁打を突破したチームが2チーム(ミネソタ・ツインズ、ニューヨーク・ヤンキース)誕生したアメリカン・リーグの一方で、ナショナル・リーグではロサンゼルス・ドジャースなど3球団が250本塁打以上を達成。リーグ通算で3298本ものアーチが生まれた。では、各チームで最も本塁打を放ったスラッガーは何番を打っていたのか。
 

 

東地区

◇ブレーブス チーム合計249本
<チーム内の最多本塁打>41本 ロナルド・アクーニャJr.外野手
<打順別内訳>1番:34本◎、4番:7本
 
◇メッツ チーム合計242本
<チーム内の最多本塁打>53本 ピーター・アロンゾ内野手
<打順別内訳>2番:26本◎、3番:15本、4番:11本、9番:1本
 
◇ナショナルズ チーム合計231本
<チーム内の最多本塁打>34本 アンソニー・レンドーン内野手、フアン・ソト外野手
<打順別内訳>レンドーン=3番:33本◎、4番:1本 ソト=3番:3本、4番:31本◎
 
◇フィリーズ チーム合計215本
<チーム内の最多本塁打>35本 ブライス・ハーパー外野手
<打順別内訳>1番:3本、2番:5本、3番:26本◎、9番:1本
 
◇マーリンズ チーム合計146本
<チーム内の最多本塁打>22本 スターリン・カストロ内野手
<打順別内訳>2番:2本、3番:3本、4番:9本◎、5番:5本、6番:1本、9番:2本
 

 
 1995年~2005年にかけての11連覇以来となる地区2連覇を達成したアトランタ・ブレーブスは、チーム本塁打でも地区最多の249本を記録。ジョシュ・ドナルドソン内野手(現ミネソタ・ツインズ)、フレディ・フリーマン内野手といった選手が30本以上放ったが、チーム最多だったのがメジャー2年目のロナルド・アクーニャ外野手が放った41本だった。2018年の最優秀新人賞(新人王)に輝いたアクーニャは、1年目の26本から15本の上積みに成功。打順別に見ると、「1番」で大半の35発、4番で7発という内容だった。ア・リーグではタンパベイ・レイズのオースティン・メドウズ外野手が1番として13本塁打をマークしたが、それ以上にリードオフマンに特化した大砲ぶりを見せ相手投手の脅威となった。
 
 ニューヨーク・メッツの最多本塁打は、メジャーでもトップとなったピーター・アロンゾ内野手の53本。メジャー1年目、正真正銘の“ルーキー”として歴代新人最多本塁打を更新した。中でも「2番」として最多の26発を放ち、同じく2番で45発を放ったマイク・トラウト外野手(ロサンゼルス・エンゼルス)並みに近年唱えられることが多くなった「強打者の2番」を体現している。また、3番で15本、4番でも11本をマークして中軸打者の起用にも応え、デビッド・ライト氏にも重なる“キャプテン”ぶりでメッツ打線をけん引した。
 
 球団史上初の世界一を手にしたワシントン・ナショナルズは、地区3位の231本塁打にとどまったが、アンソニー・レンドーン内野手(現エンゼルス)とフアン・ソト外野手の2人がチーム最多の34本塁打を放ち強力打線の核を担った。それぞれ、レンドーンは「3番」として最多33発、ソトは「4番」として最多31発を記録。両者が中軸で隣に並び、シーズンを通じて100打点以上を稼ぎ出した。そして、このナショナルズからフィラデルフィア・フィリーズに移籍した大砲がブライス・ハーパー外野手。13年3億3000万ドル(約356億円)という超大型契約でフィリーズに加入したハーパーは、1年目からチーム最多の35本塁打と活躍した。ナショナルズ時代の2018年に3番として19発を放ったが、移籍しても同じ「3番」で打順別最多となる26発を放って“定位置”を確保している。
 
 2年連続地区最下位に沈んだマイアミ・マーリンズは、上位4球団に比べ極端に少ないチーム本塁打146本。これはナ・リーグ最少の数字でもある。当然、チーム内の最多本塁打も少なく、スターリン・カストロ内野手(現ナショナルズ)の22本だった。それでも、カストロ自身としてはキャリアハイ。打順別の内訳では、2番~6番、9番と6つの打順で本塁打をマークしたが、どの打順でも2桁に届かず。最多だったのは「4番」での9本だった。マーリンズとしてはこの数年でジャンカルロ・スタントン外野手(現ヤンキース)、J.T.リアルミュート捕手(現フィリーズ)、ジャスティン・ボーア内野手(現阪神タイガース)と大砲が次々に抜け苦しい闘いが続いているだけに、カストロ以外の選手にも期待したい。
 
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