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「偽物は掲げたくない」ドジャースは屈辱の称号に興味なし アストロズに怒りも“正々堂々”シーズンへ

2020/01/26

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Getty Images



当時のアストロズ投手が謝罪「ルール違反をしていた」

 オフに新たにシカゴ・ホワイトソックスと契約を結んだダラス・カイケル投手が、2017年~2018年に当時所属していたヒューストン・アストロズでサイン盗みが行われていたというMLB機構の調査結果を受けて謝罪した。そして、2017年にワールドシリーズで対戦したロサンゼルス・ドジャースの選手たちは一様に「世界一」の称号を受け取らないという意思を表明している。米スポーツ専門サイト『ESPN』が25日(日本時間26日)、伝えた。
 
 アストロズは2017年から2018年にかけて、首脳陣が主導となってビデオ解析の上で「サイン盗み」をしていたことがMLB(メジャーリーグ)機構の調査によって判明。これを受けて、当時のジェフ・ルーノーGMとA.J.ヒンチ監督が1年間の出場停止処分(のちに球団が解雇)、2年間のドラフト1巡目と2巡目の指名権はく奪、罰金500万ドル(約5億5000万円)と厳しい処罰が下された。今のところ、選手たちへの処分はないとされている。
 
 一連の騒動の中、当時アストロズに所属していたカイケルが公の場で「何よりもまず、謝罪が必要だと思う」とサイン盗みについて初めて謝罪。「ルール違反をしていたかと言われれば、そうだった」と語った。アストロズで2015年に20勝を挙げ、サイ・ヤング賞を獲得した左腕の言葉を、米メディアは一斉に報道している。
 
 一方、同サイトは2017年にアストロズとワールドシリーズで対戦し敗退したドジャースについて、選手たちのそれぞれの思いを伝えた。そしてそれは、多くの人がアストロズに対して不満を表明するものだったが、その上で実質的に全てのメンバーが「(繰り下がりで)世界一を与えられることに興味がない」と語っているという。

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