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「野球一筋」はMLBで不利?複数スポーツ経験者より故障の確率高く 米大学が研究結果を発表

2019/11/09

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複数スポーツを奨励する土壌でマルチ・アスリートが数多く存在

 高校で野球以外のスポーツを行っていた選手は、高校で野球だけをやっていた選手に比べて、プロ入り後に故障をする確率が低くなる。そんな研究結果が米国の医学雑誌で発表された。
 
 この論文は2019年7月にニューヨークにあるコロンビア大学の研究者らが発表した。メジャーリーガー及びマイナーリーガーたちに高校時代にどのようなスポーツを行ったかの聞き取り調査を行い、彼らのプロ入り後の成績と故障歴を比較解析したものだ。
 
 調査対象となったのは2008年から2016年までにMLBのドラフト会議で1、2位指名され、少なくともプロで1試合以上に出場したことがある746人の選手だ。そのうち、240名(32%)が高校で複数スポーツを経験し、506名(68%)が野球だけを行っていたと答えている。
 
 この両グループを比較すると以下のような興味深い傾向が明らかになった。
 
複数スポーツを経験したグループ(A)と野球のみを行ったグループ(B)との比較
 
・プロ入り後平均試合出場数:A=362.8試合、B=300.8試合
・メジャー平均試合出場数:A=95.9試合、B=71.6試合
・上半身の故障率:A=50%、B=63%
・肩か肘を故障した投手:A=27人、B=86人
・投手に限定した肘の故障の再現率:A=17%、B=33%
 
 結論として、高校時代に野球以外のスポーツを並行して行った選手ほど、プロ入り後長く活躍し、故障の確率が低くなることが分かった。特に投手においてその傾向がより顕著になることも分かった。
 
 昨年MLBのオークランド・アスレチックスとNFLのアリゾナ・カージナルスの両方からドラフト1位指名を受け、アメフトを選択したカイラー・マーレイは特別な例だとしても、米国のスポーツ界には複数のスポーツで一流の成績を残すマルチ・アスリートが数多く存在する。元々複数スポーツを奨励する土壌があるのだ。
 
 大学スポーツのスカウトがある選手を評価する際に、その選手の専門スポーツでの成績は勿論ではあるが、他にどんなスポーツをやっていたかを重視するとも聞く。

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