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「ロイヤルズ・ジャック」も要因? 青木宣親、球宴外野手部門3位浮上に疑問の声

球宴ファン投票のナリーグ外野手部門で、青木宣親が現在本塁打・打点で二冠のジャンカルロ・スタントンを抜き3位につけている。しかし、現状の投票状況に対して疑問を呈する声もある。

2015/06/18

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アリーグでの「ロイヤルズ・ジャック」の余波か

 オズ記者は、青木の場合はロイヤルズのオマー・インファンテがアリーグ二塁手部門でトップになっている状況とは違うと認めている。インファンテは16日現在、打率.221、本塁打ゼロ、17打点でしかないが、青木は打率.324で、『ファングラフズ』算出のWARでは、ナリーグの外野手で6位であることを紹介している。

 したがって、青木がオールスターに選出されても少しも不思議なことはない。しかし、スタントンを追いやって先発出場するほどのものなのだろうか?とオズ記者は疑問を呈するとともに「これはありえない」(No Way)としている。

 昨年のオフに史上最高額の13年3億2500万ドルの契約をマーリンズと結んだスタントンは、確かに今の球界において最も金を払ってでも、見る価値のある選手の1人だ。今季もMLB全体で本塁打と打点においてナンバーワンだ。そして、fWAR(ファングラフズ版のWAR)ではナリーグの外野手で青木の上をいく2位だ。

 なのに、どうして投票では青木が上位なのか? オズは、それには様々な要因が作用しているとしながら、そのひとつとしてアリーグでの「ロイヤルズ・ジャック」の余波を挙げている。

Giants fans are usually pretty good at voting for their players, so that helps Aoki, and Japanese players often get support from their home counties. But the most intriguing nugget is that Aoki played for the Royals last season and some of the Royals fans have been voting for Aoki too.
ジャイアンツファンは自軍の選手への投票にいつも熱心だ。それで青木の票が伸びたのだ。そして、日本人選手はしばしば母国からの支援を受ける。しかし、もっとも面白い筋書きはこうだ。青木は昨季ロイヤルズに在籍していた。だからロイヤルズファンは青木にも票を投じているのだ。

 アリーグの投票の問題がナリーグにも飛び火するなんてありえるだろうか? 投票は7月2日で締め切られる。いずれにせよ、投票結果は間もなくはっきりする。

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出典:”Nori Aoki passes Giancarlo Stanton on ALL-Star ballot and everything is wrong ”@ Yahoo! Sports by Mike Oz in Jun. 16th 2015

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