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ヤンキース、ロスチャイルド投手コーチを解任 田中将大をMLBデビューから献身的に支えた恩師

2019/10/29

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GMと指揮官からは感謝の言葉「他の人には真似するのが難しい」

 ニューヨーク・ヤンキースがラリー・ロスチャイルド投手コーチを解任したことが分かった。米公式サイト『MLB.com』が28日(日本時間29日)伝えている。
 
 現在65歳のロスチャイルド氏は、デトロイト・タイガースでメジャーデビューを果たすなど5球団で選手時代を過ごし、1982年に引退。1986年からシンシナティ・レッズのブルペンコーチや投手コーチを務め、アトランタ・ブレーブス、フロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)の投手コーチを歴任した。
 
 1998年、この年に創設されたタンパベイ・デビルレイズ(現タンパベイ・レイズ)の監督に就任。2001年の4月に解雇されたが、シカゴ・カブスの投手コーチを経て2010年オフにヤンキースの投手コーチに就任した。
 
 2009年のワールドシリーズ制覇の翌年とあって、ロスチャイルド氏の手腕にも期待がかかったが、ヤンキースはチーム防御率がアメリカン・リーグ6位の4.31だった今季も含めて最近10年間でリーグ優勝にも届いていないのが現状だ。
 
 同サイトによれば、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは契約を1年残して解任となった同コーチについて「この組織に10年近くコミットしてくれたラリーに感謝したい」とコメント。
 
 その上で「彼は過去9シーズンの成功に重要な役割を果たした。ラリーが卓越した野球のキャリアを持っていることには理由がある。他の人には真似するのが難しい経験と献身性があるんだ」とロスチャイルド氏の類い稀な能力と働きに感謝した。
 
 また、アーロン・ブーン監督も「(監督就任から)2年間で幅広く頼っていた人物だ。彼のように忠実な人物がいたことを本当に感謝している。彼が日々仕事しているのを見て、彼の技術がどれほど献身的であり、疲れ知らずに責任を果たしたか…深く感謝している。彼の卓越した経歴は、彼が仲間の間でどれほど高く評価されているかを明確に反映している」と“戦友”を称えている。
 
 田中将大投手を2014年のメジャーデビューから通算75勝を挙げるチームの柱に育て上げ、ケアし続けたロスチャイルド氏。在籍中にリーグ優勝こそ叶わなかったものの、若手選手を育成する手腕は確かなものだっただけにチームにとっては難しい決断となった。チームは今後、新たなコーチを据えることでさらなる飛躍を図っていく。