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大谷翔平の2019年が終了… 左膝にメスで今季絶望、スーパースター最大の弱点は自身の健康か

2019/09/13

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Getty Images



 ロサンゼルス・エンゼルスは、大谷翔平投手が左膝の手術を受けることを発表。全治8~12週間の予定となっており、今季終了まで試合出場はない見込みだ。12日(日本時間13日)、同球団の公式ツイッターがビリー・エプラーGMのコメントを伝えた。NPBに続きMLBでもスター街道を走る大谷だが、健康面が最大の関門となっている。
 
 大谷は右ひじのトミー・ジョン手術を経験し、今季は5月の復帰以降指名打者として出場し続けた。また、今季途中からはブルペンに入り、来期以降の”二刀流”復活に向け順調な仕上がりをみせていた。
 
 今季の大谷は打球角度が低くなり、本塁打率は低下したものの、主にチームの主軸となる「3番・指名打者」で106試合に出場。打率.286、18本塁打、62打点、12盗塁、OPS(出塁率+長打率).848をマークしていた。
 
 ”MLB史上最強野手”の呼び声高いマイク・トラウト外野手がキャリアハイの数字を残す中、チームは低迷した。同日までに、エンゼルスは地区首位ヒューストン・アストロズに28ゲーム差の4位で、ついにポストシーズン出場の可能性が消滅。頼みの綱のトラウトも離脱しており、チームは大谷にも来季を見据えた手術の道を選んだ。
 
 エンゼルス公式ツイッターは、エプラーGMのコメントを引用。大谷は左膝蓋骨の手術により離脱し、8~12週間かけて治療を終える方針であることを伝えた。
 
 4勝&22本塁打という鮮烈なメジャーデビューを飾り、今年も数字を残し続けた大谷の素質は間違いなく一級品だ。サイクルヒットを達成するなど、”持っている男”であることも疑いようのない事実である。
 
 だが、プロ野球選手は、年間を通じて活躍することに大きな価値がある存在だ。現状の大谷はいわば”ガラスの二刀流”で、大きな離脱なく戦い続けたイチロー氏のような”レジェンド”となるための最大の関門は自身の健康面にあると言っていいだろう。リハビリを経て、さらに進化するであろう来季の大谷翔平に、期待大だ。