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ジャイアンツ・サンドバル、右肘TJ手術も「キャリアの終わりではない」 指揮官には感謝を示す

2019/08/25

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Getty Images



今季終了後FAの予定…手術予定日までに本拠地で1打席立つ?

 サンフランシスコ・ジャイアンツで“カンフー・パンダ”の愛称で親しまれ活躍しているパブロ・サンドバル内野手が、来月9月の第1週に右肘側副靭帯再建手術(通称:トミー・ジョン手術)を受け、今季残りの試合を欠場することが分かった。米公式サイト『MLB.com』が24日(日本時間25日)、伝えている。
 
 サンドバルは今月14日(同15日)に右肘の炎症により10日間の負傷者リスト(IL)入り。その後、痛みを緩和を目的としたコルチゾン注射をを行ったものの改善が見られず、21日(同22日)にセカンドオピニオンとしてロサンゼルスでニール・エルアトラッシュ医師の診察を受けて、同医師から右肘手術を勧められた。
 
 33歳のサンドバルは、メジャー12年目の今季は古巣復帰3年目。ボストン・レッドソックス時代(2015年~2017年途中)は不振に陥ったが、メジャーデビューの2008年から2014年まで在籍していたジャイアンツ復帰後は再び調子が上向き、今季はここまで107試合に出場して打率.269、本塁打は2015年以降では最多となる14本、41打点と活躍していた。
 
 それだけに、ムードメイカーでもあるサンドバルの長期離脱がチームに与える影響は計り知れない。 同サイトによれば、ジャイアンツのブルース・ボウチー監督も「これは我々にとって大きな打撃だ。球団にとって大きな意味を持っている」とコメントしている。
 
 一方のサンドバルも、長年の恩人で今季限りでの退任を発表しているボウチー監督に対して「彼は私の父のようだ」と話しながら「彼はいつも渡しのために最高の状態を望んでいる。いつも私を気にかけてくれるんだ」と感謝のコメントを残した。
 
 サンドバルは現状の契約がこのままいくと今季終了後にフリーエージェント(FA)となるが、手術の予定日まではまだ少し時間があり、ボウチー監督は来週の本拠地オラクル・パークで開催される試合で1打席だけでも立たせようという方針を持っているようだ。
 
 指揮官は「もしそれ(自身の考え)が上手くいくなら、確かにそれを見たいと思う。だがそれを彼がどのように感じるのか。我々が全員で一緒に決定しなければいけないことだ」とするにとどめた。それでも、サンドバル本人は「彼が私にそこに行ってプレーしてほしいのなら、彼のためにもう1打席立つ」とやる気だ。
 
 サンドバルにとって、サンフランシスコでの将来のキャリアは現時点で不透明だが、球団トレーナーはオフシーズン中も連絡を取り続け、リハビリがスムーズに進むよう随時様子を確認する予定。トミー・ジョン手術は野手の場合は投手よりも短いリハビリ期間で復帰できる見込みとあって、FAを経て再びジャイアンツと契約する可能性もある。
 
 サンドバルは、術後について「もっと野球がやりたい」とコメント。「(手術)はキャリアの終わりではない。野球ができることを人々に証明しつづけるために、肘を回復させて健康体で戻りたい」と前向きな姿勢をみせている。