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脱便利屋へ。ドジャース・ヘルナンデス、不動の二塁手へ奮闘中

2019/04/30

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昨季は捕手以外の全てのポジションでプレー

 
 MLBきってのユーティリティプレーヤー、ロサンゼルス・ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手が今季は正二塁手として真のレギュラーへ前進中だ。現地28日(日本時間同28日)、ヘルナンデスの母国プエルトリコ紙『エル・ヌエボ・ディア』が同選手へのインタビューを行っている。
 
 昨季は、捕手以外の全てのポジションでプレーし、投手としてマウンドにも立ったヘルナンデスだが、今季は29試合消化時点で、二塁手として21試合に先発出場。その他のポジションとしては、途中出場も含めて遊撃手、左翼手、右翼手での出場がある。こうした固定的な出場状況に「ほんの少し快適な気分だね」とヘルナンデスは答える。
 
 27歳のプエルトリカンは「一般的に23~25歳くらいで選手は大きく成長するものだ。僕は22歳でメジャーデビューしたが、僕はあまり多くのプレー機会もなかったし、少し伸び悩んだ。ただ、そんな中でも、たとえバッティング練習の中でさえ成長し続ける方法を見つけたんだ。昨年はキャリアベスト(21本塁打、52打点をマーク)の年となったけど、もっと良くなれる。成長し続けることが今季の目標だ」と続ける。
 
 今季はレギュラー二塁手としてのプレーが続いているが「満足していないね。まだ、たくさん休養日を与えられている。もっとプレーできれば、より満足できるであろうし、もっとチームのためにやれると思う」と更なるプレー機会を望んでいる。
 
 目標とする7年連続地区優勝の先には、悲願のワールドシリーズ制覇の夢もある。「チームはいいスタートを切った。僕もいいスタートが切れたけど、今は調子を落としている。ただ、シーズンにはそういうこともある。ここまでの我々のパフォーマンスには満足しているよ。そして、神のご加護があれば、今年もナショナルリーグの王者になれるであろうし、その先のワールドチャンピオンになれるだろうね」
 
 便利屋としてのヘルナンデスの存在はチームにとって心強い。だが、二塁手として独り立ちしてくれれば、これもチームにとって大きいことだ。前田健太投手のチームメイトとして、そして日米野球で来日したことも手伝って、日本人ファンにも更に親しみ深いプレーヤーとなっている”キケ”の活躍に今後も注目したい。