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菊池雄星、最重要課題は直球とスライダーの“コンビネーション” 5戦目はカーブ増が奏功【雄星リポート第5戦】

シアトル・マリナーズの菊池雄星が15日(日本時間16日)、本拠地でのインディアンス戦に先発、6回を投げて5安打3失点とクオリティースタート(QS)はキープしたものの、序盤3イニングで3失点したことが響いて、メジャー初黒星を喫した。

2019/04/16

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 この日は、ジャッキー・ロビンソンデーとあって、「42」の背番号を身にまとっての登板となった菊池だが、1回表、2死から中前安打と四球でピンチを招くと、H. ラミレス、キプニスに連続適時打を浴びて2点を許した。さらに、3回表には、アウトコースを狙ったストレートが甘く入ってJ. ラミレスに本塁打を浴びた。
 
 立ち上がりからストレートに球威とスピードともにあったものの、変化球の精度が低く、ピッチングを苦しめた印象だ。カウントが悪くなって、慎重になったストレートも甘くなるという悪循環の立ち上がりだった。
 
 相手先発が4年連続二桁勝利のバウアーとあって、この3点はチームにとって重くのしかかったのはいうまでもない。
 
 ただ4回からはカーブを増やしてカウントを整えることに成功すると、ピッチングのバランスは良くなった。ストレートにややばらつきはあったものの、スライダーが切れ、3イニングを無安打無失点4三振にまとめたのだった。
 
 この日も課題となったのはインコースの制球だ。
 
 前回のリポートでも書いたように、特に、インコース高めにストレートを投げたいときに制球できていない。1回表、H. ラミレスに浴びた右翼前の適時打は象徴的なシーンで、ボールが外に抜けて痛打されたものだった。
 
 インコース高めのストレートをストライクゾーンに投げることで、低めに投げるスライダーが活きてくる。ここ数試合、序盤のスライダーにキレを感じないのは、ストレートとのコンビネーションがうまくいっていからだ。球種が少ない菊池にとっては最重要課題となるだろう。
 
 4回からのピッチングを見れば、バランスよく投げていれば、そう打たれないことは、この5試合で手応えをつかんだはずである。怖がらずにどんどん向かっていく。もちろん、中4日が続いての疲労もあるだろうが、次回の対戦以降ではしっかり意識していきたい。
  
 
氏原英明