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マイナーリーガーの待遇改善へ MLB選手会も後押し、ブルージェイズの決断が風穴開けるか

2019/03/21

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MLB選手会も後押しか

 ブルージェイズが発表した給料の5割増が実現したとしても、多くのマイナーリーガー達の年収は1万2000ドル(約130万円)以下に留まり、相変わらず貧困レベルにあることには変わりはない。だが、少なくとも長い間放置されてきた状況に風穴を開ける一矢であることは間違いない。
 
 元メジャーリーガーで現MLB選手会専務理事を務めるトニー・クラーク氏はフロリダ州にあるブルージェイズの春季キャンプ地を訪れ、こう語っている。
 
「有意義な議論と決断がなされて、彼らマイナーリーガー達の待遇が以前より良くなるのは嬉しいニュースだ。ブルージェイズ以外の他のチームも続いてほしい」
 
 クラーク氏によると氏が現役選手だった1990年代前半から比べてもマイナーリーガーの待遇は大きく変わっていないと言う。MLB選手会は世界最強の労働組合とも呼ばれる強力な組織であるが、入会資格があるのは各チーム40人ロースターに入っているメジャーリーガーのみで、マイナーリーガーはそこには含まれない。にもかかわらず氏が一歩踏み込んだ発言をしたことでわかるように、選手会側もマイナーリーガーの待遇改善を後押しすると見られている。
 
 現在MLBと選手会の間で結ばれている労使協定は2020年9月に改訂される。その際にはマイナーリーガーの待遇も大きな交渉の議題になるだろうとスポーツ専門局「ESPN」の名物記者ジェフ・パッサン氏は予想している。
  
 
角谷剛

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