データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



「スペイン語を学べ」ジーター氏率いるマーリンズが新たな施策を提唱

2019/02/28

text By

photo

Getty Images

タグ: , , , , , ,



 
 チーム再建真っ只中のマイアミ・マーリンズが、チーム内でスペイン語学習に力を入れるという、新たな施策に取り組んでいるということだ。26日(日本時間27日)、米国メディア『ESPN』のスペイン語圏向けサイト『ESPNデポルテス』が報じている。
 
 マーリンズでは、昨年からコーチ陣に対して行っていたスペイン語のクラスを、今では広報部門、サービス部門、戦術分析部門などチーム全体に広げている。そして、マイナー部門では、英語圏の選手にはスペイン語を、スペイン語圏の選手には英語を指導しているということだ。
 
 こうした動きに対し、デレク・ジーター経営責任者(CEO)は「選手たちのアスリートとしての部分以外のところ、人間としての部分に投資したいと思っている。コミュニケーションは長いシーズンを戦うチームを作る上で最も重要なものだ。ラテン系の選手が英語を話し、英語圏の選手がスペイン語を話すということがそれを意味すると確信している」と述べる。
 
 ジーターCEOの教育プログラムは語学だけにとどまらない。選手たちの社会意識の向上、生きる上での能力を磨くというところにも及んでいる。それは、ヒスパニック系住人の比率が非常に高い、マイアミというアメリカの中でも特殊なカラーを持つ町の中で暮らす上でも大きなメリットになるということだ。
 
 MLBのポール・ミフスド副社長によれば、こうした動きはマーリンズだけでなく、MLB30球団のうち、約半分のチームはスペイン語のクラスを選手に提供しているということだ。ミフスド氏は「マ-リンズがこの分野で先導していることは我々にとって非常に有益なことだ。我々は全30チームが可能な限り選手の教育レベルを高めることを実現させて欲しいと願っているし、そういう方向に進んでいると信じている」と語っている。
 
 相次ぐ主力選手の放出で、昨季はナショナルリーグ東地区でダントツの最下位に沈んだマーリンズ。チームの成績に比例するように、観客動員数は30球団で唯一100万人割れとファンにも見放されてしまった。そんなドン底の状況からチーム再建を目指すジーターCEOの目は教育に向いているようだ。一見して即効性のあるものには映らないが、再びマーリンズがMLBの表舞台に返り咲くための第一歩を我々は目撃しているのかもしれない。