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デスパイネらNPB所属5人がトップ10入り「MLBの興味呼ぶ選手」 キューバとの制度合意で

2018/12/22

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米スペイン語圏向けメディアが報じる

 野球界にとって歴史的といえる、MLBとキューバ野球連盟(FCB)との間で合意に至ったポスティング制度は、日本球界にも大きな影響を与えそうだ。
 
 米国のスペイン語圏向けメディア『ESPNデポルテス』が20日(日本時間21日)に報じた「MLBの興味を呼ぶであろうキューバ選手トップ10」という記事は日本のファンにとってショッキングなものだった。
 
 同メディアが選出したその10選手とは次の通りである。
 
1位 アルフレド・デスパイネ外野手(福岡ソフトバンクホークス)
2位 ジュリスベル・グラシアル内野手(ソフトバンク)
3位 リバン・モイネロ投手(ソフトバンク)
4位 ロエル・サントス外野手(コロンビアリーグ、元千葉ロッテマリーンズ)
5位 ギレルモ・アビレス内野手(キューバリーグ)
6位 オスカー・コラス外野手(ソフトバンク)
7位 ヨシマル・コウシン投手(キューバリーグ)
8位 ヤリエル・ロドリゲス投手(キューバリーグ)
9位 ヨエルキス・セスペデス外野手(キューバリーグ)
10位 ライデル・マルティネス投手(中日ドラゴンズ)
 
 何と、NPBでプレーする選手が5人も含まれているのだ。デスパイネが「多くの人々から、No.1と思われているプレーヤー」と評されているのをはじめ、「ユーティリティプレーヤーであり、現世代で最も攻撃力の高い選手の一人」(グラシアル)、「国内組で最も優れた左腕」(モイネロ)、「最も有望な若手の一人であり、若年カテゴリーでは投打両方で際立っていた」(コラス)、「優れた速球と変化球を操る右腕」(マルティネス)と各選手に寸評が加えられている。
 
 現状、FCBの管理下にある優秀なプレーヤーにとって、最も稼げる日本球界でのプレーは大きな魅力であったであろうが、より豊富な資金力を持つMLBがこうした選手たちに触手することになれば、優秀なキューバ人選手が来日する可能性が低くなることは大いに考えられることだ。
 
 今回の歴史的合意により、キューバ人選手がアメリカンドリームを手にするために、命懸けで亡命する必要がなくなるのは喜ばしいことである。が、その一方で、日本球界にとっては、優秀なキューバ人選手の獲得が困難になるであろうという意味で何とも悩ましい事態となりそうだ。