大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » MLBの今季観客動員減、1試合平均3万人以下は03年以来。その理由とは?

MLBの今季観客動員減、1試合平均3万人以下は03年以来。その理由とは?

2018/10/05

text By

photo

Getty Images



 MLBの今季観客動員数が昨季より約4%減少した。30球団全体の1試合当たりの平均観客動員数は2万8830人。14シーズン連続で記録していた3万人超えが止まり、近年では2003年の2万8013人に次ぐ低調な数字となった。米メディア『AP通信』が3日(日本時間4日)、報じている。
 
 MLB は1日(同2日)にレギュラーシーズンの全日程が終了。日本ではロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手の活躍もあり、例年以上にMLBが注目されていた。
 
 球団別に見ると、ロサンゼルス・ドジャースが球団記録となる385万7500人(1試合当たり4万7043人)を集めトップに。2位につけたニューヨーク・ヤンキースは、348万2855人(同4万2998人)を集め、完売試合数23は球団記録となった。
 
 また、大谷のエンゼルスは302万216人(同3万7287人)で6位に入り、昨年の7位から順位を上げている。その他、セントルイス・カージナルスが3位、シカゴ・カブスが4位、コロラド・ロッキーズが7位、ヒューストン・アストロズ8位など、ポストシーズン進出を争ったチームが軒並み上位につけている。
 
 その一方で、ボルティモア・オリオールズ、シカゴ・ホワイトソックス、ミネソタ・ツインズ、マイアミ・マーリンズ、シンシナティ・レッズ、ピッツバーグ・パイレーツの6球団は球団ワースト記録を作ってしまった。特に、全体でも最下位のマーリンズは81万1104人(同1万14人)で、昨シーズンの158万3014人から約半減という有様だ。
 
 同メディアは、シーズン序盤の記録的な寒波が観客動員数減少の要因と指摘。実際に4月度の平均2万6867人は、昨年度の2万9654人から9.4%も落ちている。ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーも「4月に行われた中の35試合は、摂氏4.4度以下だった」とコメントしているとおり、悪天候がファンを球場から遠ざけてしまったようだ。
 
 データ全体からも、チームの成績が大きく観客動員に影響を及ぼしているのはあきらかだ。今季ファンにそっぽを向かれてしまったチームには、来季はファンを呼び戻すためにも奮起を、そして、客足好調なチームには引き続きファンを魅了し続けるプレーで楽しませてもらいたい。
 
 
高橋康光