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タイガース・マルティネスが引退、“メジャー最遅”も現役最後は内野安打

2018/09/25

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 メジャーリーグは、2018年のレギュラーシーズンも終わりを告げようとしている。ポストシーズンに向け盛り上がる一方で、現役生活に別れを告げたベテラン選手もいる。デトロイト・タイガースの黄金期を支えた、39歳のビクター・マルティネス選手もその1人だ。米メディア『ESPN』が23日(日本時間24日)、現役最後の試合の模様を報じている。
 
 マルティネスは、22日(同23日)、タイガースの本拠地コメリカ・パークで行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「4番・一塁」でスタメン出場。現役最後の打席となった1回裏の第1打席で内野安打を放った。代走を送られたマルティネスは、観衆の大歓声の中、ベンチへと引き上げ、監督や仲間と抱擁を交わした。
 
 MLBで最も足の遅い選手の一人と評されるマルティネス。現役最後のヒットが内野安打だったことについて「私の最後のヒットとしてパーフェクトだね。ヒットはヒットさ。どんな形かは重要ではない。チームの勝利に貢献することだ」と述べている。
 
 試合前には引退セレモニーが行われ、球場はマルティネスへの惜別ムード一色。チームは5-4で勝利し、マルティネスに嬉しいプレゼントを贈った。ロン・ガーデンハイヤー監督も「今夜、選手たちはいい形で彼に別れを告げたかったことだろう。皆、彼をリスペクトしているし、彼に勝利をプレゼントしたかったんだ」とコメントしている。
 
 この試合を最後にプレーすることはないものの、ガーデンハイヤー監督は「まだ終わってはいない。残りの試合は、私と共にベンチに座り、私を助けてもらうよ」とマルティネスの力がまだ必要であることを述べている。
 
 12月で40歳となるマルティネスは、2002年にクリーブランド・インディアンスでメジャーデビューして以来、今季が16年目であった。1973試合に出場し、積み重ねた安打数は2153本、本塁打は246本放っている。さらに、5度のオールスターゲーム選出に、2度のシルバースラッガー賞受賞を誇るクラッチヒッターだ。タイガースには、2011年に加入し、同胞のミゲル・カブレラ内野手とともに、強力打線の一翼を担い、チームの地区4連覇に貢献した。
 
 だが、この2シーズンは往年の打棒も鳴りを潜めており、不整脈という持病に加え、今季で契約も終了することから引退が囁かれていた。マルティネスのプレーを見られないのは非常に残念な限りだが、好機に強かった彼のバッティングはきっとファンの心に残り続けることだろう。
 
 
高橋康光