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今年のドラフト最下位外野手、上位と契約金4500倍差も健闘 マイナーリーグが全日程終了

2018/09/21

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 米マイナーリーグは18日(日本時間19日)、3Aのパシフィックコースト・リーグとインターナショナル・リーグの優勝チームが対戦するチャンピオンシップ・ゲームが行われ、2018年の全日程を終了した。ルーキーリーグでは、今年6月に行われた新人ドラフト会議で指名された選手の奮闘も目立った。
 
 毎年6月のドラフト会議では各球団40人、全体で約1200人の選手が米国内の高校・大学から指名される。数少ない例外を除き、マイナー契約を結んだ新人は最下層リーグであるルーキーリーグに登録される。ルーキーリーグのレギュラーシーズンが行われる6月から8月末まで(プレーオフは9月)の短い期間、入団間もない新人選手達はプロ野球選手として初めてのシーズンを過ごす。
 
 今年の新人ドラフト会議最終日(現地6月6日)にメジャー全体最下位(1204巡目)でミネソタ・ツインズから40位指名を受けたタイラー・ウェブ外野手(22歳)もルーキーリーグでマイナー選手としての1年目を送った。
 
 ウェブの契約金は1000ドル(約11万円)。6月18日には早くもルーキーリーグでデビューし、7月11日には1階層上のルーキー・アドバンスド・リーグへ昇格を果たした。ウェブの1年目の成績は両リーグで41試合に出場し、打率.287、OPS.709と決して悪くはない。
 
 一方、ウェブと同じ外野手でドラフト指名順位が最も高かったのはニューヨーク・メッツ傘下のジャレッド・ケレニック外野手(19歳)だ。
 
 メジャー全体6巡目でメッツから1位指名を受け、契約金は450万ドル(約5億円)。ウェブの契約金とは実に4500倍の差がある。
 
 ケレニックは、ウェブと同様にルーキーリーグからスタート。6月23日にルーキーリーグに選手登録され、7月9日にルーキー・アドバンスド・リーグへ昇格した。56試合に出場し、打率.286、OPS.839だった。
 
 両者の指名順位や契約金の差から考えると、ウェブの奮闘ぶりは光る。だが、毎年1000人以上が新たに加わり、それと同じだけの人数が消えていくマイナーリーガーのうち、最終的にメジャーに昇格できるのは10%程度だと言われている。たとえ入団時の待遇に天地の差があったとしても、新人マイナーリーガーたちは同じスタートラインから、厳しい生存競争に入ったばかりだ。
 
 
角谷剛