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大谷のネックは「出場試合数」 大混戦極めるMLB新人王争い。ラテン系選手が筆頭候補

2018/09/16

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両リーグでラテン系選手受賞なら史上初

 大混戦模様のMLB新人王争い。アメリカン・リーグ、ナショナル・リーグともインパクトのある新人が多く、投票権を持つ記者も頭を悩ませているようだ。そんな中で14日(日本時間15日)、米国のスペイン語圏向けサイト『ESPNデポルテス』のホルヘ・モレホン記者は「2018年は史上初のラテン系選手が両リーグの新人王を同時受賞する年となりそうだ」との見解を示している。
 
 BBWAA(全米野球記者協会)のメンバーで、新人王への投票権を持つモレホン記者は、「過去ア・リーグでは12人、ナ・リーグ9人のラテン系選手が新人王を獲得しているが、同じ年に受賞したことはなかった」が、今年はそれが実現すると見ている。
 
 ナ・リーグではベネズエラ出身のロナルド・アクーニャJr.外野手(アトランタ・ブレーブス)とドミニカ共和国出身のフアン・ソト外野手(ワシントン・ナショナルズ)が争っている。アクーニャJr.は先頭打者本塁打を量産し、ソトは10代選手として20本塁打を放つなど、両選手ともインパクトの強いパフォーマンスを見せており、スタッツ的にも好勝負を繰り広げている。
 
 この両者の争いについて、モレホン記者は「どちらに投票するかは明らかにできない。シーズン終了の日までデータを分析したい」と述べている。
 
 一方、ドミニカ共和国出身のミゲル・アンドゥーハー内野手、ベネズエラ出身のグレイバー・トーレス内野手のニューヨーク・ヤンキースコンビを中心に展開するア・リーグについては、「アンドゥーハーに投票するだろう」と言及。
 
 アンドゥーハーが年間を通して活躍しているのに対し、「トーレスは108試合の出場にとどまっている」とコメント。そして、大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンジェルス)については「3位」ということだ。「二刀流がセンセーショナルなのは明らかだ」と言いつつも、「89試合という出場数ではヤンキースの両選手のレベルには届かない」と出場機会の少なさがネックになっていることを述べている。
 
 上記はあくまでもモレホン記者の私見であり、大谷の二刀流によりインパクトを感じている記者もいるであろう。それでも、現状はモレホン記者の指摘通り「ラテン系選手初の両リーグ同時受賞」の可能性が高そうだ。大谷がこの牙城を切り崩すには、残りの試合で打ちまくるしかないようだ。