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ロッキーズ、球団創設初の快挙へ。地区V未経験「25年」、ワースト記録に終止符なるか

2018/09/14

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 激戦が続くナショナル・リーグ西地区で首位に立つ、コロラド・ロッキーズが1993年の球団創設以来初となる地区優勝を目指し奮闘中だ。
 
 米公式サイト『MLB.com』は11日(日本時間12日)、「どのエクスパンションチームが、地区制覇をするまでより時間がかかったのか?」という特集記事を掲載し、新規参入チームのこれまでの戦いを紹介している。
 
 現在MLB全30球団の中で地区優勝を経験していないのは、ロッキーズとマイアミ・マーリンズの2チーム。奇しくも両チームは1993年参入組で、以来25年間地区制覇とは無縁のシーズンを過ごしてきた。もっとも、両チームともワイルドカード参戦からのリーグ制覇は経験しており、マーリンズに至っては2度ワールドチャンピオンにも輝いている。
 
 この両チームが継続している「25年」という数字が、新規参入から地区優勝未経験年月のワースト記録となっている。一方では、1998年から参戦しているアリゾナ・ダイヤモンドバックスは翌1999年には早くも地区優勝を飾り、現在まで5度の優勝。同じ1998年参入組のタンパベイ・レイズも10年後の2008年に地区優勝を果たした。
 
 ちなみに大谷翔平投手のロサンゼルス・エンゼルスは1961年の創設から18年後の1979年に初の地区優勝を果たしており、シアトル・マリナーズも同じく18年を要している。また、ニューヨーク・メッツ、カンザスシティ・ロイヤルズといったチームは7年と比較的早い段階で優勝を勝ち取っており、チームによって開きがあるようだ。
 
 後発のチームに追い抜かれてしまった感のあるロッキーズとマーリンズの両チーム。今季ナショナル・リーグ東地区で最下位に沈むマーリンズは、この不名誉な記録をさらに伸ばすことになる。
 
 しかしロッキーズには千載一遇のチャンスがやって来た。これまでロサンゼルス・ドジャースやサンフランシスコ・ジャイアンツといった名門チームと同地区に入ってしまったという不運もあり地区優勝は叶わなかったが、今季は不遇の球団史を是が非でも塗り替えたいところだろう。果たしてロッキーズに勝利の女神は微笑むのだろうか。
 
 
高橋康光