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エンゼルス・19歳外野手がマイナーで躍動。パワー・走力・好守そろった万能型、9月にメジャー昇格あるか

2018/08/03

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 ロサンゼルス・エンゼルスに2017年ドラフト1位(全体10位)で入団したジョー・アデル外野手がマイナーリーグで活躍を続けている。19歳の有望株は、マイク・トラウト外野手、大谷翔平に続く次世代スターとしての期待が高まっている。
 
 アデルは2017年6月にケンタッキー州バラード高を卒業し、エンゼルスと契約。その年のルーキーリーグ、ルーキー・アドバンスドで打率.325、OPS.908と好成績を残した。2018年は1Aで開幕を迎えると、1A、 1Aアドバンスドと瞬く間にマイナーの階層を駆け上がった。マイナーリーガーのオールスター戦「MLBフューチャーズゲーム」にも選ばれ、米国出身チームの1番・センターとして先発フル出場している。
 
 7月30日(日本時間31日)に早くも2Aに昇格した。2A初出場となった7月31日(同8月1日)の試合では、いきなり1本塁打を含む4打数2安打2打点の鮮烈なデビューを飾った。今季ここまでマイナー3階層での通算成績は83試合出場、打率.303、本塁打19本、盗塁13個、OPS.936という堂々たるものだ。
 
 アデルの活躍ぶりに各メディアの注目度も上がっており、米公式サイト内『MLBパイプライン』の有望株選手ランキングは、シーズン前の62位から16位と急激に順位を上げた。
 
 身長約190センチ、体重約94キロのアデル。『MLBパイプライン』のスカウティング・レポートによると、打撃の確実性にやや難があるものの、パワー、走力、送球、守備、の全てに秀でた万能型選手だ。高校時代はピッチャーとしても150キロ代後半の速球を投げていた強肩で、NFLからドラフト指名されたこともあるアメフト選手だった父親譲りの俊足を兼ね備えている。
 
 エンゼルスは8月1日(日本時間2日)現在で54勝55敗と勝率5割を切り、アメリカン・リーグ西地区4位でプレーオフ進出の望みはほぼ無くなってしまっている。チーム方針は来季以降に向けての再建が目標となりつつあるようで、最近になってマーティン・マルドナード捕手、イアン・キンズラー内野手と相次いでレギュラー選手をトレード放出している。すなわち若手選手にチャンスが増えることを意味し、その中でもアデルの存在は大きい。
 
 メジャーリーグでは9月1日からベンチ入り登録枠が25人から40人に拡大される。「セプテンバー・コール・アップ」と呼ばれるこの措置は、下位チームが来季以降に向けて有望株選手をメジャーの試合で試す機会として使われることが多い。まだ19歳で2Aでも最年少に近いアデルだが、あるいは来月早々にはメジャーの舞台でその姿を見ることが出来るかもしれない。
 
 
文・角谷剛