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田中は4戦目に先発 あすからRソックスVSヤンキース首位攻防!ともに猛打、カギは投手陣

2018/08/02

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勝率メジャー1位、2位のハイレベルな戦い

 アメリカン・リーグ東地区の首位ボストン・レッドソックスと、5.5ゲーム差の同2位ニューヨーク・ヤンキースによる首位攻防4連戦が、2日(日本時間3日)から始まる。
 
 勝率.688でメジャートップのレッドソックスと、それに次ぐ勝率.642のヤンキースが繰り広げるハイレベルな争いは、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで行われる。米公式サイト『MLB.com』のスケジュールには予定先発投手が発表されており、次のようになっている。(成績は今季のもの)
 
<第1戦>
ヤンキース C.C.サバシア      6勝4敗  
Rソックス ブライアン・ジョンソン 1勝3敗
 
<第2戦>
ヤンキース ルイス・セベリーノ   14勝4敗
Rソックス リック・ポーセロ    13勝4敗
 
<第3戦>
ヤンキース J.A.ハップ       11勝6敗
Rソックス ネイサン・イオバルディ 4勝4敗
 
<第4戦>
ヤンキース 田中将大        9勝2敗
Rソックス デビッド・プライス   11勝6敗
 
 第1戦では、通算243勝のサバシアとメジャー3年目で通算3勝のジョンソンが投げ合う。サバシアは7月4日(同5日)のアトランタ・ブレーブス戦で6勝目を挙げて以降、3戦連続で6回を投げ切れておらず、その間0勝1敗で防御率6.46と調子が上がっていないのが懸念される。一方のジョンソンも、6月28日(同29日)に中継ぎから先発へ転換されて以降は6回を投げ切れず勝ち星がない。
 
 第2戦は、ともに2ケタ勝利を挙げている投手同士のマッチアップ。ヤンキースのエース、セベリーノは6月16日(同17日)の登板から5連勝を記録。しかし、ここ3試合は計16失点と打ち込まれている。
 
 レッドソックスの勝ち頭であるポーセロは、現在2連勝中。7月23日(同24日)のボルティモア・オリオールズ戦では6回無失点と好投し、続く28日(同29日)のミネソタ・ツインズ戦では4失点を喫したものの5回2/3を投げ勝利に繋げた。しかし7月は防御率5.74と振るわず、この試合を改善のきっかけにしたいところだ。
 
 第3戦は、先日のトレードによって新加入した投手よる投げ合い。ヤンキースのハップは、トロント・ブルージェイズ在籍時の6月の防御率は3.16と良かったが、7月に入ってから4試合連続で勝ちがなかった。それでも、ヤンキース移籍後初登板となった7月29日(同30日)のカンザスシティ・ロイヤルズ戦では6回1失点と好投。自身5試合ぶりに6回を投げ切り、新天地で復調の兆しを見せている。
 
 それに対し、レッドソックスのイオバルディも7月29日(同30日)の移籍後初登板でツインズ相手に7回無失点と試合を支配して勝ち星を挙げている。トミー・ジョン手術から回復し、速球の球威も戻っており、その100マイル(約161キロ)に迫る剛速球とカットボール、スプリットなどの変化球を駆使して、今季自身2度目の連勝を目指す。
 
 第4戦は、ヤンキースは好調の田中が登板する。7月24日(同25日)のタンパベイ・レイズ戦では自身メジャー3度目の完封勝利。その次の登板でも6回無失点と好投し、4月23日(同24日)から続く連勝はメジャー日本人最多タイにあと1勝に迫る「7」に伸ばしている。そして、7月15日(同16日)から続く連続無失点イニングも17回1/3。自己最長まであと1アウトだ。防御率もようやく3点台まで回復し、乗りに乗っている田中の投球に注目したい。
 
 レッドソックスは、通算138勝のプライスが登板。プライスも田中と同様、前回登板の8回1失点の好投により防御率3点台(3.97)まで改善させた。前回登板の好投は勝ち星に恵まれなかったが、それまでは2連勝。2試合連続で7回途中まで投げており、2年ぶり9度目の2ケタ勝利をマークしている。速球とカットボール、チェンジアップが持ち味で、一度リズムを掴むと手が付けられなくなる怖さ持つ。
 
 ヤンキースはメジャートップの今季チーム170本塁打、一方のレッドソックスは同じくメジャートップの今季チーム打率.268。そして、チーム打点はこの2チームでメジャー1、2を争っている。両チームとも驚異的な打撃力を持つだけに、先発投手、中継ぎ陣がどれだけ力を発揮できるかが勝負のカギをにぎるだろう。
 
 米放送局『FOX Sports』によると、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「特にフェンウェイ・パークではプレーを上手く進めていく必要がある」と異様な雰囲気が包むであろう敵地での戦いに意気込みを語っており、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は7月31日(同8月1日)に「明日はオフだから、ブルペンをリセットする。それが明ければまた良い野球が出来る」と、クローザーのクレイグ・キンブレル投手をはじめとする救援陣への期待を込めている。