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MLB通算449発のゲレーロ氏、母国ドミニカの後輩にエール「今後は野手も殿堂入りする」

2018/07/31

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米国野球殿堂入り表彰式でスピーチ

 2018年米国野球殿堂入り表彰式が29日(日本時間30日)、ニューヨーク州クーパーズタウンで開かれ、今年殿堂入りの栄誉を受けた6名がスピーチを行った。
 
 6人のうち唯一アメリカ人以外の表彰者となったのが、通算2590安打、打率.318、449本塁打を誇るドミニカ共和国出身のブラディミール・ゲレーロ氏。
 
 公式サイト『MLB.com』のスペイン語圏向けサイト『ラス・マジョーレス.com』が報じるところによれば、ゲレーロ氏は同国出身の野手として初の殿堂入りを果たした喜びを述べ、後輩たちの更なる活躍に期待を寄せている。
 
 通算2726安打、468本塁打のチッパー・ジョーンズ氏、通算612本塁打のジム・トーミ氏、通算601セーブのトレバー・ホフマン氏ら豪華な顔ぶれとともにに表彰を受けた43歳のゲレーロ氏は、「2015年、盟友でもあるペドロ・マルティネスが殿堂入りした際に、君がドミニカ人野手として最初に殿堂入りすることになるんだよと言ってくれた。神様のおかげでそうなれた。フアン・マリシャルが扉を開いてくれ、ペドロがそれに続いてくれたおかげだ」とドミニカ人先駆者となった2人の大投手の名を挙げた。
 
 そして、「これからはドミニカ人野手もどんどん殿堂入りしてくるだろう。デビッド・オルティスがいるし、まだ現役で素晴らしい数字を残しているアルバート・プホルス、エイドリアン・ベルトレもいる。もっと野手が殿堂入りしてくれれば私もうれしいね」とドミニカ人の後輩に向けエールを送っている。
 
 ゲレーロ氏は、1996年モントリオール・エクスポス(現ワシントン・ナショナルズ)でメジャーデビュー、キャリアの大半をエクスポスとロサンゼルス・エンゼルスの両チームで過ごした。2004年にはアメリカンリーグMVPを獲得、9度のオールスターゲーム選出を経験した。
 
 また、現在トロント・ブルージェイズ傘下でプレーする19歳のブラディミール・ゲレーロJr.は実子であり、次代を担うトッププロスペクト(最有望若手選手)の一人として注目されている。
 
 MLBの一大勢力となって久しいドミニカ共和国。今後も、ゲレーロ氏に続いて野球殿堂入りする人材を送り出し、球界の国際化の一翼を担ってくれそうだ。