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田中将大、気迫の完封8勝目「まだまだこんなもんじゃない」 自画自賛の抜群制球で三塁踏ませず

2018/07/25

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初回からリズム良く3者凡退は6度

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が24日(日本時間25日)、敵地トロピカーナ・フィールドでのタンパベイ・レイズ戦に先発登板し、1年ぶりの完封勝利を収めた。
 
 初回に1点の援護をもらった田中は、序盤3回までに5つ目の三振をマークしながら、3イニング連続3者凡退。少ない球数でレイズ打線を封じ込めた。
 
 4回も3者凡退に抑え、ここまでパーフェクト投球の田中。スコア2-0となった5回には先頭打者のC.J.クロン内野手に83.6マイル(約135キロ)のスライダーを中前へ弾き返され初安打を許し、その後無死一、二塁とピンチを背負ったが、後続を抑えて無失点で切り抜ける。
 
 田中は、6回1死一塁の場面でもこの日2度目の併殺を完成させ無失点。良い流れを持って試合終盤へ入った。7回には初の長打となる二塁打を許したが、三塁を踏ませず。今季初めて7回までを投げ切った。
 
 そのままのペースで8回を3者凡退に抑えた田中は、4-0と4点のリードを持って9回のマウンドに登った。遊ゴロ、二ゴロで簡単に2アウトを取ると、最後はマット・ダフィー内野手ををシンカーで遊ゴロに打ち取り、この日6度目の3凡退で締めて試合終了。昨季4月27日(同28日)のボストン・レッドソックス戦以来となる通算3度目の完封勝利を飾り、今季8勝目を挙げた。
 
 この日の田中は、9回105球(ストライク74球)を投げて被安打3、与四球1、奪三振9、無失点。防御率は試合前の4.54から大きく改善し4.09とした。
 
 試合後、地元ニューヨークの放送局『YES』のインタビューで田中は「途中ランナー出た時に少しトラブルになりかけたが、そこを乗り切れたのが大きかった。今日は久しぶりに制球が良かった。こういう投球ができた要因だと思う」とコメント。途中気合の込もった感情を表に出したシーンについては「まだまだこんなもんじゃない」と笑顔で話し、今後の登板へ向けた頼もしさを感じさせた。
 
 ヤンキースはこれでオールスターゲーム明け4試合で2勝2敗となったが、前日にルイス・セベリーノ投手が先発して勝てなかった分、田中の完封で取り返すことができた。この日敗れたアメリカン・リーグ東地区首位のボストン・レッドソックスとの差は5.0ゲームに縮まり、チームにとっては大きな勝利となった。