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出場停止中のカノーが間もなく復帰もポジションは? GMはゴードンのセカンド固定を示唆

2018/07/23

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 禁止薬物使用により、80試合の出場停止処分を受けている、シアトル・マリナーズのロビンソン・カノー内野手が、間もなくその期間を終え、戦列復帰が見込まれているが、チーム事情により、慣れ親しんだセカンドでの復帰は難しいかもしれないようだ。カノーの母国ドミニカ共和国の『リスティン・ディアリオ』紙が報じている。
 
 カノーといえばMLBを代表するセカンドではあるが、彼の離脱後、チームはディー・ゴードン内野手をセンターからコンバートさせた。ジェリー・ディポートGMは、元来セカンドであるゴードンを、カノー復帰後もセカンドでプレーさせ続けることを示唆。
 
 「チームはゴードンをセカンドとして考えている。(カノーが復帰する)8月中旬からシーズン終盤の間は、時にセンターを守ることもあるかもしれないが、原則的にはゴードンがセカンドだ。我々はカノーとも話した。彼はチームのポストシーズン進出の助けになりたい、と我々をリスペクトしてくれている」と同GMは語っている。
 
 カノーは、現在母国ドミニカ共和国で調整しており、そこではセカンドの他、ファーストの練習も行っているということである。ディポートGMによれば、カノーはセカンド、ファーストの他、ネルソン・クルーズ外野手が休養の際は、指名打者(DH)で出場するようだ。
 
 ディポートGMは「正直なところ、カノーの離脱は打線にダメージを与えた。だが、チームはひとつになり、立ち上がる力を示した。ショック療法とは言いたくないが、我々はカノー抜きでも素晴らしい打線と思われているのだ」と主砲の不在を埋めてきたチームを称賛し、「そこにカノーが加わればもっと素晴らしいチームになる」と続けた。
 
 王者ヒューストン・アストロズと激しい首位争いを繰り広げているマリナーズだが、ここにきてやや息切れを見せてきた。カノーの復帰は再びチームを押し上げるのだろうか。
 
 ディポートGMは「我々は守備面を考え、ゴードンをセカンド、ギレルモ・ヘレディアをセンターでプレーさせたい。そして、カノーを他のポジションに配置する方法を見つけている。そして打線のリズムを生み出す解決策も模索せねばならない」と述べている。攻守を最大限に機能させるため、マリナーズがどのような解決策を見つけ出すのか注目だ。