大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » MLB球宴ホームランダービー、地元の英雄ハーパーが初優勝! 父と45本の放物線描く

MLB球宴ホームランダービー、地元の英雄ハーパーが初優勝! 父と45本の放物線描く

2018/07/17

text By

photo

Getty Images



8人中7人が初出場、唯一の経験者は地元のハーパー

 第89回MLBオールスターゲームの前夜祭「第34回ホームランダービー」が16日(日本時間17日)、ワシントン・ナショナルズの本拠地、ナショナルズ・パークで行われ、ナショナルズのブライス・ハーパー外野手が地元の声援に応え初優勝を飾った。
 
 唯一のホームランダービー経験者で、地元開催で燃えるスーパースター、ブライス・ハーパー外野手(ワシントン・ナショナルズ)の他、メジャー2年目のリース・ホスキンス外野手(フィラデルフィア・フィリーズ)、5年目にして現在ナショナルズ・リーグトップ24本塁打と今季本格開花のヘスス・アギラ内野手(ミルウォーキー・ブリュワーズ)ら7人が初出場というフレッシュなメンバーが揃った。この8人どの選手が優勝しても初優勝となる。
 
 まず1回戦、第1試合のアギラとホスキンスの戦いはヘスス・アギラの12本に対し、リース・ホスキンスが17本を放ち勝利を収めた。ホスキンスが放った一発の最長飛距離は463フィート(約141.1メートル)となっている。アギラは、10本目になるかと思われた打球を外野エリアでボール拾いをする子どもが好捕。その後もペースが上がらず敗退した。
 
 第2試合のカイル・シュワーバー外野手(シカゴ・カブス)対アレックス・ブレグマンは、先攻のシュワーバーが440フィート(約134.1メートル)以上の本塁打を2本放ったので、ルールにより30秒のボーナスが加わり合計16本。一方、アメリカン・リーグからただ1人出場しているブレグマンは、中距離打者ながら15本と健闘。途中45秒の休憩時間でアストロズの同僚、ホセ・アルトゥーベ内野手、ジョージ・スプリンガー外野手、ジャスティン・バーランダー投手、ゲリット・コール投手がアドバイスを送り、後半に本数を伸ばしたがあと一歩及ばなかった。
 
 第3試合のハビア・バイエズ(シカゴ・カブス)とマックス・マンシーの一戦は、兄の投げる球を打ったバイエズが16本。マンシーは前半で8本を放つと、休憩を挟んで臨んだ後半に一気に9本を放ち、計17本としたところで時間を残しながら勝負を決めた。
 
 第4試合は、出場者中最年長の28歳フレディ・フリーマンと地元の英雄ブライス・ハーパー。先攻のフリーマンが打席に入ると、ここでボストン・レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手が守備に就いた。フリーマンは休憩を取るまでなかなか打球が上がらず6本。後半も6本を放ち計12本としたが、終始ライナー性の当たりを広角に放つ打球が目立ち、本数は伸びなかった。
 
 一方、地元の大観衆の歓声を浴びながら打席に入ったハーパーは、父が投げる球に対しまず1本目を逆方向の左中間スタンドに運ぶと、その後もセンター、ライトへ大きな放物線を描いた。6本目を放ったところで早くも30秒ボーナスを得ると、その後もペースは落ちず前半9本。後半は、いきなりライトへ465フィート(約141.7メートル)の一発を放ったのをはじめ本塁打を量産。結局26秒を残して13本目を放ち勝利を収めた。

1 2 3 4