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マイナー球宴、18歳右腕が160キロ超連発! メジャーも驚く最速166キロで観衆魅了

2018/07/16

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レッズ傘下1A所属。高校在学時に最速164キロ

 メジャーリーグのオールスターに先立ち、7月15日(日本時間16日)にナショナルズ・パークで行われたマイナーリーガーたちのオールスター戦、MLBフューチャーズゲームで18歳のハンター・グリーン投手(シンシナッティ・レッズ傘下1Aデイトン・ドラゴンズ)が強烈な印象を残した。
 
 米国出身対世界選抜の対決で行われたこの試合。グリーンは、3回途中から米国チームの第3番手投手としてマウンドに登った。17歳の高校在学時に最速164キロを計測して話題を呼んだグリーン。この日もその代名詞ともいえる剛速球でスタンドを沸かした。
 
 第1球がいきなり100.9マイル(約162キロ)。その後も102.4マイル(約165キロ)、101.9マイル(約164キロ)、102.3マイル(約165キロ)と160キロ超えを連発した。もっとも、最後の165キロは対戦バッターのルイス・アレクサンダー・バセベ外野手(シカゴ・ホワイトソックス傘下2Aバーミングハム・バロンズ)にライトスタンドに運ばれている。
 
 この日グリーンが投じた全27球のうち、19球が速球で、それは全て100マイル(約161キロ)超えだった。最速は103.1マイル(約165.9キロ)で、この記録はメジャーの公式データ解析ツール「Statcast」の今季最速投球の25位タイとなる。
 
 今季グリーンより速い球速を記録したのはメジャーリーグ全体でもアロルディス・チャップマン投手(ニューヨーク・ヤンキース)とジョーダン・ヒックス投手(セントルイス・カージナルズ)の2人しかいない。
 
 18歳のグリーンは今季1Aでここまで3勝7敗防御率4.69と傑出した成績を残しているわけではない。しかしながら、その潜在能力は誰もが認めざるを得ない。
 
 試合は、両チーム計8本のホームランが乱れ飛ぶ乱打戦となり、10-6で米国代表が世界選抜を下している。MVPには1本塁打、1三塁打を放ったテイラー・トラメル外野手(シンシナッティ・レッズ傘下1Aアドバンスド、デイトナ・トーテュガス)が選ばれた。
 
 今年で20周年を迎えたフューチャーズゲームの通算成績は米国代表チームの13勝7敗となった。