大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » MLB球宴、ドミニカ出身は4選手。タレントの宝庫も…過去20年で最少、地元紙が指摘

MLB球宴、ドミニカ出身は4選手。タレントの宝庫も…過去20年で最少、地元紙が指摘

2018/07/11

text By

photo

Getty Images



 MLBオールスターゲームが17日(日本時間18日)に開催される。“最後の1人”の選出を残すものの、両リーグの陣容も明らかになった。残念ながら、日本人選手の選出はなかったが、今年も豪華スターの競演が存分に楽しめそうだ。しかし、ドミニカ共和国の『ディアリオ・リブレ』紙は今回のオールスターゲームに出場する同国出身選手の数が、近年で最低レベルであることを指摘している。
 
 タレントの宝庫と名高いドミニカ共和国だが、今年のオールスターに出場するのはホセ・ラミレス内野手(クリーブランド・インディアンス)、ルイス・セベリーノ投手(ニューヨーク・ヤンキース)、マニー・マチャド内野手(ボルティモア・オリオールズ)、そしてネルソン・クルーズ外野手(シアトル・マリナーズ)の4人。この4人というのは、ペドロ・マルティネス氏らわずか3人だった1997年以来の最少ということだ。
 
 ジーン・セグーラ内野手(マリナーズ)が最終投票で選出される可能性を残してはいるが、現時点でライバル国のベネズエラの6人、プエルトリコの5人を下回っていることになる。
 
 『ディアリオ・リブレ』紙のナタナエル・ペレス記者も「オールスターに選出された選手の数が、MLBにおけるチームや国の現在を測るものであるなら、ドミニカはベストにあるとはいえない」と言及する。
 
 ドミニカ共和国出身選手が最も少なかった1997年以降を見ると、2002年は初の二桁の大台に乗せ、2010年と2016年はいずれも最多15人を送り込んだ。直近16回のオールスターでは12回、12人以上の選手が選出されている。
 
 2年前の2016年のオールスターでは、最後の出場となったデービッド・オルティーズ氏をはじめ、15人もの選手を送り込んだことを思うと、現時点での4人という数字は非常に寂しい限りである。ただ、例年に比べてラテン系の選手が少ない今年のオールスターは、ひと味違ったゲームが見られそうだ。
 
 
文・高橋康光