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「ホームランか三振か」それでも一流打者に高い評価 MLB彩る本塁打量産の陰で三振も増加

2018/06/27

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“揶揄”が“評価”に変わる。ファンを魅了するフルスイング

 その代表的な例がニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手だ。ジャッジは昨季52本の本塁打を放ち、アメリカン・リーグの本塁打王と新人王に輝いたが、同時に208個の三振を喫しメジャー最多の「三振王」でもあった。
 
 メジャーリーグの1シーズン最多三振記録は、2009年にマーク・レイノルズ内野手(現ワシントン・ナショナルズ)が記録した223個。ほぼシーズンの半分に達した現在、この不名誉なメジャー記録を破りそうな勢いなのがテキサス・レンジャーズのジョーイ・ギャロ内野手で、今季ここまで111個の三振を喫し、本塁打を18本放っているものの、打率はなんと.191である。
 
 ギャロは昨季も196個の三振でジャッジに次ぐメジャー2位の多さだった。1シーズンに1人の打者が200個以上の三振を喫した例は過去に10回しかなく、その全てが2000年代後半以降に起きている。
 
 今季は前述のジャッジ、ギャロ以外にもシカゴ・ホワイトソックスのヨアン・モンカダ内野手とニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手がシーズン200個以上のペースで三振を量産している。
 
 「ホームランか三振か」。かつての強打者、カルロス・ペーニャ氏はタンパベイ・レイズに所属していた2009年に39本塁打を放ちリーグ本塁打王に輝いたが、三振数は182を数え、打率は.197にとどまった。それでも、高い守備力も評価されチームは起用を続けた過去がある。
 
 それぞれの選手たちの個性と能力が入り交じるメジャーリーグ。それらがチームに貢献する部分があると評価されてこそ、これからも一流のプレーはファンを魅了し続けていく。

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