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レンジャーズ内野手がDL入り、“鉄人”イチローに生まれた新たな記録更新の可能性

2018/04/15

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 4月11日(日本時間12日)に行われたロサンゼルス・エンゼルス対テキサス・レンジャーズの一戦は、大谷翔平投手の2試合ぶりの野手としての先発出場などが脚光を浴びた。しかし、この試合で一つの偉大な記録が途切れる出来事が発生したことはあまり知られていない。
 
 レンジャーズのエルビス・アンドルス内野手が、故障者リスト(DL)入りせずに連続ベンチ入りを果たした記録だ。アンドルスはメジャーデビューした2009年からDL入りせずに1393試合連続でベンチ入り。これは現役メジャーリーガ最長記録となっている。
 
 しかし、11日の試合の9回裏、レンジャーズ最後の攻撃の場面。2死満塁の好機に打席に立ったアンドルスだったが、エンゼルスのクローザーであるケイナン・ミドルトン投手の156キロの速球を右ひじに受け、そのまま負傷退場した。
 
 翌日、レンジャーズはアンドルスのけがを骨折と発表した。DL入りしたアンドルスは復帰まで6~8週間はかかるとみられ、更新中だった記録が途切れることになった。
 
 ベネズエラ出身のアンドルスは、メジャーリーグ10年目のベテラン。その間、ずっとレンジャーズに所属しているフランチャイズ・プレーヤーである。オールスターには2010年と12年の2度選出され、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではベネズエラ代表にも選ばれた一流選手だ。
 
 現地13日のMLB公式サイト『MLB.com』の「Cut4」では、アンドルスの記録が途切れたことによって、「次の鉄人は誰だ」というタイトルの記事を掲載。アンドルスの記録をすぐにでも破りそうなのが、シアトル・イチロー外野手だという。メジャー在籍18年間でDL入りしたのは2009年4月のたった一度。それ以来、イチローは1363試合ベンチ入りを続けている。DL入りする以前の2001~2008年の連続ベンチ入り記録は1280試合で、改めてその鉄人ぶりがよくわかる。
 
 開幕からの成績は14日(日本時間15日)試合終了時点で、9試合に出場して29打数6安打、打率.207と本調子とは言えないイチロー。しかし、44歳で現役続行を可能にする卓越した自己管理能力や調整方法からほかの選手が学ぶことは多いだろう。

文:角谷剛