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ベルトレが成し遂げた偉業。中南米出身選手の最多安打記録更新「非常に慎ましい気持ち」

2018/04/07

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 ドミニカ共和国出身のベテラン内野手エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)が、4月5日(日本時間6日)、対アスレチックス戦の2回に二塁打を放ち、MLB通算安打数を3054に伸ばした。3053安打で並んでいたパナマ生まれの伝説的プレーヤー、ロッド・カルーの記録を抜き、ラテン系プレーヤーの最多安打記録保持者となったと「ディアリオ・リブレ」紙など複数のドミニカ共和国メディアが同日報じている。
 
 この日の試合でもう1本ヒットを放って3055安打まで記録を伸ばし、リッキー・ヘンダーソンの記録にも並んで歴代24位タイに浮上。ベルトレは「非常に慎ましい気持ちだ。偉大なプレーヤーたちに追いつけたのは信じがたい。長年プレーし続け、グラウンドに立つ幸運を手にしたことがその要因だ」と自身の偉業について語っている。
 
 4月7日で39歳となるベルトレは、1998年にドジャースでMLBデビュー。翌99年から昨シーズンまで19年連続で100安打以上を継続中で、昨年3000安打に到達した。2005~09年のマリナーズ在籍時はイチロー、そして2011年のレンジャース移籍後はダルビッシュ有らともプレーしており、日本のファンにも非常になじみ深いスラッガーであろう。
 
 また、3055安打、462本塁打とスラッガーとしてのイメージが強いが、実は三塁手として5度もゴールドグラブ賞を獲得している守備の名手でもある。
 
 今年、ブラディミール・ゲレーロがドミニカ共和国出身選手として3人目の米球界殿堂入りを果たし、大いに沸いたドミニカ球界。ドミニカメディアもベルトレの将来的な殿堂入りは確実と見ている。現役プレーヤーの通算安打数ではイチロー(3083安打)に次ぐ2位につけており、衰え知らずのベテランはこれからも様々な記録を打ち立ててくれそうだ。
 
 
文:高橋康光