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ダルとのMLB史に残る熱戦で見えた、田中将大復活の兆し【小宮山悟の眼】

ヤンキースの田中将大投手とレンジャーズのダルビッシュ有投手は、メジャー初対決でともに無失点、2人で計19三振を奪う息詰まる投手戦を繰り広げた。球史に残る名勝負を演じた2人の対決は、どんな相乗効果を生んだのか。

2017/06/28

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「先にマウンドを降りたくない」。投手としての闘争本能

 日本時間6月24日(現地23日)、ヤンキースの田中将大とレンジャーズのダルビッシュ有が投げ合った。ともに開幕投手を務めるなど両チームのエースともいえる位置づけの日本人対決に注目しないわけにはいかない。
 
 試合を終えての感想を言うと、シビれる試合だった。二人とも申し分ないピッチングで、いいものを見せてくれた。この試合まで田中の成績がよくなかったのは事実だが、相手投手がダルビッシュということで、田中は今までにないほどのものすごい集中力を見せていたという印象を受けた。
 
 以前にも少し触れたことがあったが、ピッチャーは相手のエースやライバルといわれる投手と投げ合うとき、「先にマウンドを降りたくない」と思うものだ。おおよその投手は、登板を終えた時点で、次の試合でどのチームの誰と投げ合うかは簡単に想像できる。その次の登板まで相手を意識しながら過ごすものだ。
 
 そして本番になると、自分が思っている以上に相手への意識が働いて、いいピッチングになる。自分が勝負しているのは相手投手ではなく、相手打線なのだが、気持ちのどこかで「相手投手よりも先に降りたくない」という闘争本能みたいなものが呼び覚まされて、持っている力が発揮できる。普段からそう思って投げればいいと言われるのだが、なかなかそういうわけにはいかない。

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