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【MLB】田中、8回途中1失点好投も自身初の3連敗 圧巻の無四球自己最多13Kも援護なし

2017/05/27

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、26日(日本時間27日)に本拠地でのオークランド・アスレチックス戦に先発登板。7回1/3、111球、5安打、無四球、13三振、1失点で4敗目(5勝)を喫した。
 
 直近2試合の登板で4回2/3を16安打、14得点と打ち込まれている田中だが、この日は一転して最高の立ち上がりを見せる。初回は、先頭のR. デービスからスプリットで空振り三振を奪うと、続くジョイスはスライダーで空振り三振。ロウリーには二塁打を打たれるが、4番・K. デービスからはスライダーで空振り三振を奪い、この回はすべてのアウトを三振で奪った。
 
 田中は2回、3回も2三振ずつ奪って、3回終了ですでに7三振を記録する。4回にはラウリー、K. デービスに連打を浴び、この日初めてのピンチを背負うが、ヒーリーを中飛に、プルーフを空振り三振に打ち取り、先制点を許さなかった。
 
 一方で、アスレチックス先発のマナエヤも好投。5回まででヤンキース打線をわずか2安打、無失点に抑える。
 
 投手戦の様相を呈してきた試合は、6回表に田中がK. デービスから三振を奪い、MLB自己最多タイの11個目を記録する。11三振はキャリアで3回目。最後の達成は2014年6月11日のマリナーズ戦だった。
 
 田中は7回表にヒーリーからスプリットで三振を奪い、MLB自己最多の12三振を記録。ヤンキースはその裏に1死から安打と守備妨害で一二塁とチャンスを作るが、ヘッドリーが併殺打に打ち取られ先制ならず。田中をなかなか援護することができない。
 
 8回のマウンドにも上がった田中は、先頭のキャンハからスライダーでこの日13個目の三振を奪う。しかし、ロサレスから中前安打を打たれると、ジラルディ監督は交代を決断。観客からの大歓声の中、ベンチに下がった田中だったが、後続のクリッパードが大誤算。2失点を喫し、田中に自責点1がついてしまう。結局、この日の田中は7回1/3、111球、5安打、無四球、13三振、1失点という成績だったが、負け投手となってしまった。3連敗はMLBでは自身初となった。
 
 試合は9回表にヤンキースのホルダーがボートに2ランを浴び、9回裏にヤンキースはチャンスを作り得点を入れたが、アスレチックスが4-1で勝利した。
 
 黒星はついたが、圧巻の投球内容で、自身の修正力を披露した田中。今季、相性の良いロマインとのバッテリーで、本来の投球を取り戻した。