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【MLB】マリナーズの外野手が証言台に。亡命、脅迫……有望選手の壮絶な人生とは?

2017/02/24

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 シアトル・マリナーズのレオニス・マーティン外野手が、他の選手よりも3日遅れてスプリング・トレーニングに到着したと、シアトルの地元紙『シアトル・タイムス』が伝えた。
 
 彼が遅れた理由は、マイアミでの裁判に証人として呼ばれ、証言を行っていたからである。裁判は、マーティンの過去のエージェント2人が、多数のキューバ人野球選手を米国へと密入国させたことに対する罪によって逮捕されたことで開廷されたものだ。
 
 キューバ出身のマーティンは、2010年にMLBの球団と契約するためにスピードボートに乗ってメキシコへ亡命した。しかし、メキシコでの生活は「命の危険に晒され、安全が脅かされていた」とマーティンが証言したように、決して平穏なものではなかった。
 
 ある時は自分の家に8人か9人の武装した男が侵入してきて、一緒に来るように脅迫されたという。しかし、なんとかマーティンは拒否をして逃げることができた。その後は身の危険を感じて異なる町への引越しも行ったが、引越し先にまでも誘拐犯は付いてきたという。
 
 そして、2011年にはテキサス・レンジャーズと契約を交わしていたのにもかかわらず、有効なビザが届く前にアメリカへと不法入国をした。メキシコに滞在すると誘拐されてしまう恐れがあるために、違法に国境を渡ったとマーティンは語る。
 
 米国に入国する前に壮絶な人生を歩んでいたマーティンであるが、現在は野球に集中することができる環境にいる。昨シーズンは打率.247、15本塁打、47打点、24盗塁とマリナーズのセンターとして活躍した。今季もセンターのスタメンとして、昨シーズンを超える30から40個の盗塁を目指すとインタビューで語っていた。