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【MLB】ヤンキース、日系人捕手がキャンプ40人枠入り。田中と史上初日系バッテリー誕生なるか?

2017/02/16

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 ニューヨーク・ヤンキースのカイル・ヒガシオカ捕手が、40人枠でスプリング・トレーニングに参加予定だ。
 
 ヒガシオカは26歳の日系米国人4世であり、米サイト『ESPN』で個人特集が組まれるなど、若手有望株として期待されている選手だ。
 
 日系米国人の選手は、トラビス・イシカワ外野手、アトランタ・ブレーブスのカート・スズキ捕手、カンザスシティ・ロイヤルズの招待選手となっているブランドン・リーグ投手などが有名だ。どの選手も日本にルーツを持ち、日本との関わりが深い。
 
 ヒガシオカは2008年に全体230位でヤンキースに指名され、入団を果たす。2010年から招待選手としてスプリング・トレーニングに参加しており、以前から期待度は高かった。しかし、2013~2014年にかけては、1塁送球時に痛めた肘の故障の影響でトミー・ジョン手術を受ける必要に迫られる。また、その他にも故障が多い選手であった。
 
 昨季はケガからも回復し、マイナーリーグでキャリアハイとなる打率.276、21本塁打、81打点(3A、2Aの合算)を記録した。守備面は定評があったため、打撃力が付いたことでいよいよメジャーへの道が開けてきた。
  
  そして、今季は招待選手としてではなく、メジャー契約を結べる可能性の高い40人枠でキャンプに参加することになった。しかし、ヤンキースには、出場53試合で打率.299、20本塁打、42打点という猛打を披露し、守備面でも好成績をマークしたゲーリー・サンチェスという若手捕手が在籍しており、今季もサンチェスが正捕手としてスタメン出場することが見込まれている。
 
 そのため、ヒガシオカはまずバックアップ捕手としてスタートする必要に迫られている。現在はオースティン・ロマインが第2捕手を務めているが、スプリング・トレーニング、オープン戦の結果次第ではヒガシオカがその座を奪い、初となるメジャー昇格を手にする可能性もある。
 
 また、昇格が実現し田中将大投手とバッテリーを組むことがあれば、MLB初となる日系人・日本人バッテリーが実現する。以前、城島健司氏がMLBに在籍している時期もあったが、惜しくも日本人バッテリーを組むことは出来なかった。また、カート・スズキも日本人投手とはバッテリーを組んだことがない。田中・ヒガシオカのバッテリーが実現すれば、MLB初となるアジア系出身バッテリーとなるため、期待が高まる。
 
 年々評価が高くなりつつあるヒガシオカ。カート・スズキに次ぐ日系人捕手としてメジャーデビューを果たすことは出来るだろうか。