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【MLB】今も消えぬ松坂大輔への失望感。ボストン地元メディア「2008年は最も腹立たしい18勝」

チームの積極的な先発補強に合わせて地元メディアがレッドソックスの過去のローテーションを特集。松坂が好成績を残した07、08年のローテーションは高評価も、松坂個人へは厳しい評価が目立つ。

2017/01/03

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西武時代の実績からボストンファンは大きな期待を寄せる

 一昨年のオフはFAでデービット・プライスを獲得し、昨シーズンではリック・ポーセロが開花したレッドソックス。

 オフはアリーグ最高の左腕クリス・セールをトレードで獲得。上原、田沢らが抜けリリーフ陣は手薄になったものの、それを補って余りあるローテーションが完成した。チームのスターター補強に合わせて地元メディア『Boston.com』は、「ペドロからセールまで」と題し、過去20年間のローテーションのランキングを掲載。現ソフトバンクの松坂大輔が活躍した07年は3位、08年は7位にそれぞれ選ばれている。

 06年オフ、ポスティングによるメジャー移籍を目指した松坂の交渉権を獲得したのがレッドソックス。ポスティングフィーとして西武に約5111万ドルを払い、松坂とも6年5200万ドルで契約合意。メジャーで1球も投げていない投手に対し、1億ドル以上を費やしたこともあり、開幕前からファンの期待は非常に大きかった。

 この年は松坂の加入に加え、移籍2年目のジョシュ・ベケットが20勝。この2人にベテランのティム・ウェイクフィールドとカート・シリングを合わせた4人だけで61勝をあげた。チームもその年MLB最高の96勝をあげてヤンキースの地区10連覇を阻止。ワールドシリーズでもロッキーズをスウィープして3年ぶりの世界一に輝いた。チームは素晴らしいシーズンを送り、松坂の成績もルーキーとしては十分なものだったが、松坂個人への評価には厳しい言葉が目立つ。

Daisuke Matsuzaka arrived to much hype, and while that went mostly unfulfilled, he did win 15 games and pitch a team-high 204.2 innings in perhaps his least exasperating season here.
松坂大輔は多くの宣伝と共にボストンの地にやってきたが、その前評判の多くは成し遂げられないまま去って行った。15勝をあげチームトップの204.2回を投げたこの年は、在籍中に彼が最もボストンをいらいらさせることが少なかったシーズンだろう。

 確かに15勝、200奪三振、200イニングと大台はクリアしていた。しかし変化球偏重の投球に加え、いつ崩れるかわからない安定感のなさ、4四球以上8度の制球難、こういった点にボストンのファンはシーズンを通して気をもみ続けてきた。これが後年になっても成績に似合わない厳しい評価を受けている理由だろう。

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